「池の水ぜんぶ抜く」伊藤P ついに環境経済誌に!“場違い”に戸惑いも五箇氏と異例対談に収穫

[ 2017年11月21日 11:00 ]

「池の水ぜんぶ抜く」シリーズが社会的な反響を呼び、環境の専門ビジネス誌「日経エコロジー」で五箇公一氏と対談を行った伊藤隆行プロデューサー(右)(C)日経BP社(撮影・鈴木愛子)
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 テレビ東京の人気シリーズ「池の水ぜんぶ抜く」の伊藤隆行プロデューサーが、番組の社会的反響から環境専門ビジネス誌「日経エコロジー」(日経BP社、毎月8日発行)12月号に登場。国立環境研究所・五箇公一氏と異例の対談を繰り広げた。

 「池の水ぜんぶ抜く」は池の水を抜くだけの異色番組。外来種の駆除などを行い、池の環境改善を図る。今年1月15日に第1弾が放送され、第3弾(6月25日)で千葉県習志野市長から直々に依頼が舞い込むなど、放送を重ねるごとに大反響。第4弾(9月3日)は東京のド真ん中、日比谷公園の雲形池の水抜きに挑んだ。

 「モヤモヤさまぁ〜ず2」などの人気バラエティーを手掛ける伊藤氏だが、「池の水」のヒットを受け、今回ついに環境経済誌からお呼びがかかった。同誌に登場するのは学者や経営者がほとんどで、専門家以外の民放バラエティー番組のプロデューサーが登場するのは異例。

 フジテレビ「全力!脱力タイムズ」でもおなじみの外来生物の専門家・五箇氏と特別対談。テーマは「池の水を抜いて分かったニッポンの危機」。今年に入り、強い毒を持つ南米原産のヒアリが日本でも発見されて話題になったが、同誌編集部は「これを機に、一般の方にも外来種を身近に感じてもらおうと考えました」と今回の切り口を企画した。

 環境専門ビジネス誌からのオファーに、伊藤氏は「最初は池の水をただ抜きたいだけの企画でした。それが放送後、思いもよらない様々な方々の共感を得て、人生で初めてお会いする方々が次々に目の前に現れるようになりました。池を管理する皆さま、行政のトップの皆さま、水抜き業者の皆さま、生き物の研究者の皆さま、環境省の皆さま、農林水産省の皆さま、抜きたい!と志願してくださる芸能人の皆さまなどなど。そして今回。戸惑いしかありません。テレビという仕事は、たまにそんな経験をさせてくれます」と驚き。

 五箇氏との対談を終え「メダカやトンボが日本に生息し続けるか否かは、ずっと日本にいてほしい!と願う日本人の価値観にかかっている」という確信に至った。「テレビは大切なことを伝えるツール。我々バラエティー制作者にも社会的な役割があると、ハッキリ認識させられた対談でもありました」と貴重な時間に。「場違いで不釣り合いな対談、本当に刺激的で面白かったです。ありがとうございました」と五箇氏や編集部に感謝した。

 最新作「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦5」(26日後7・54)は大阪に初上陸。シリーズ史上最大となる10ヘクタール(東京ドーム約2個分)の面積を誇る山田池公園(枚方市)などが舞台に。俳優の小泉孝太郎(39)が志願参戦する。

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2017年11月21日のニュース