到来した若手俳優戦国時代 オスカーもイケメンに注力

[ 2017年11月15日 10:00 ]

「男劇団 青山表参道X」(1列目左から)仲田博喜、水江建太、宇野結也、栗山航、飯島寛騎、西銘駿、塩野瑛久、定本楓馬、小沼将太、村上由歩(2列目左から)山本学、守谷駿、西脇大河、田中ジョシュア、岡宮来夢、中村嘉惟人、湯本健一、池上翔、春口尚人、新井裕介(3列目左から)辻憲斗、土居秀士、依田啓嗣、佐々木駿、明珍隼人、長田翔恩、立花裕大、沢柳健、沖津海友、岩田知樹
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 大手芸能事務所「オスカープロモーション」が14日にお披露目した男性エンターテインメント集団「男劇団 青山表参道X」。「仮面ライダーゴースト」に主演した西銘駿(19)や、「仮面ライダーエグゼイド」に主演した飯島寛樹(21)ら選抜された若手の俳優・モデル30人で結成し、今後、定期的な舞台公演を中心に歌やバラエティーなど幅広く活動していく。

 同事務所は1970年の創立以来、モデル出身のスターを生み出すことに力を入れ、87年からは「全日本国民的美少女コンテスト」を開催。米倉涼子や上戸彩ら多くの人気女優を輩出し、“オスカー美女軍団”として名をはせてきた。

 男性集団を結成した理由について、2020年に迎える創立50周年に向けて「男女問わずスターの発掘・育成に力を入れたい」と説明。昨年から構想を具体化し、実現に向けて動いていたという。

 同事務所だけでなく、多くの芸能事務所が若手俳優の育成に力を入れている。芸能関係者はその理由を「2・5次元舞台の台頭が大きい」と指摘する。漫画やアニメ、ゲームなど二次元の作品を舞台化したもので、03年に始まったミュージカル「テニスの王子様」で人気に火が付き、女性ファンを中心に多くの観客を動員。2・5次元舞台を中心に活動する「2・5次元俳優」の人気者も数多く生まれている。

 「男劇団 青山表参道X」のメンバーにも「テニスの王子様」シリーズに出演した小沼将太や宇野結也らがいる。芸能関係者は「原作ファンから俳優のファンになってくれる熱心な女性客が多く、固定の動員が見込める。経験や演技力は未熟でも舞台で鍛えれば磨かれるし、ファンはその成長過程も楽しんでくれる。今ではドラマや映画で売り出すよりも、2・5次元舞台で注目を集めたほうが人気が出る」と解説する。

 オスカープロモーションは、男性に焦点を当てたコンテストやオーディションの開催も視野に入れている。若手俳優の需要が高まり、新人発掘に拍車がかかる。アイドル戦国時代ならぬ若手俳優戦国時代が到来している。(記者コラム)

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2017年11月15日のニュース