流行語大賞 候補30語発表「豊作」の昨年から一転…「低調な年」「言葉そのものに勢いがない」

[ 2017年11月9日 14:20 ]

「2017ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた(上段左から)サンシャイン池崎、ブルゾンちえみ、豊田真由子氏(下段左から)桐生祥秀、藤井聡太四段 加藤一二三氏
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 年末恒例「2017ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)のノミネート語30語が9日、同賞の事務局から発表された。今年の傾向について、事務局は「言葉そのものに勢いがなく、低調な年と言えるのではないか。息の長い流行語も少なく、事象をそのまま直接的に捉える言葉も多かった」と総括した。トップテン&年間大賞は12月1日に決まる。

 昨年は「神ってる」が年間大賞、「聖地巡礼」「トランプ現象」「ゲス不倫」「マイナス金利」「盛り土」「保育園落ちた日本死ね」「ポケモンGO」「(僕の)アモーレ」「PPAP」がトップテン。ほかに「おそ松さん」「斎藤さんだぞ」「シン・ゴジラ」「SMAP解散」「センテンススプリング」「びっくりぽん」「文春砲」「歩きスマホ」「AI」「都民ファースト」などがノミネートされ、昨年の候補30語発表時、事務局は「各分野で、バランス良く言葉が生まれ、豊作ともいえる年」と分析していた。

 一転、今年は「言葉そのものに勢いがなく、低調な年と言えるのではないか。息の長い流行語も少なく、事象をそのまま直接的に捉える言葉も多かった。例年と比較すると、嗜虐(しぎゃく)性、負の言葉の多い年だったとも言える」と総評した。今年は大ヒットした音楽・映画・テレビなどが少ないと言われ、それが影響したのかもしれない。

 候補の30語は以下の通り(50音順)。

 アウフヘーベン/インスタ映え/うつヌケ/うんこ漢字ドリル/炎上○○/AIスピーカー/9・98(10秒の壁)/共謀罪/GINZA SIX/空前絶後の/けものフレンズ/35億/Jアラート/人生100年時代/睡眠負債/線状降水帯/忖度(そんたく)/ちーがーうーだーろー!/刀剣乱舞/働き方改革/ハンドスピナー/ひふみん/フェイクニュース/藤井フィーバー/プレミアムフライデー/ポスト真実/魔の2回生/○○ファースト/ユーチューバー/ワンオペ育児

 ◆選考委員 姜尚中(東京大学名誉教授)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)(50音順)、清水均(「現代用語の基礎知識」編集部長)

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2017年11月9日のニュース