第12回繁昌亭大賞に林家染雀 文枝会長「精進、努力してこれからも…」

[ 2017年11月7日 19:19 ]

「第12回繁昌亭大賞」を受賞した林家染雀(左)、上方落語協会会長・桂文枝(中央)、「奨励賞」の笑福亭喬介(右)
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 上方落語協会(大阪市北区)は7日、「第12回繁昌亭大賞」に林家染雀(50)が選出されたと発表した。会見で上方落語協会の桂文枝会長(74)は「第1回で大賞に選ばれた三喬さんが先日、松喬になりました。精進、努力してこれからも頑張ってほしい」とエールを贈った。

 染雀は阪大文学部卒。1992年4月、四代目林家染丸(68)に入門して今年で25年。滑稽噺、芝居噺など幅広く演じた点を高く評価されての受賞となった。「今年25年でラストチャンスでした。びっくりしてます」と驚きの顔。天満天神繁昌亭の昼席をきっちりこなすことで自身は満足していたが、今年1月にある先輩噺家から「お前はサボり過ぎ。今年は1人で(独演会を)3回しろ。何か成果が上がるから」とメールをもらい、実践。その成果が25年目にようやく出た形だ。「今後も、自分にあるものを最大限に引き出せるよう頑張ります」と抱負を語った。

 「繁昌亭大賞」は協会所属25年以下の落語家が選考対象。来年2月5日に大阪市内で表彰式が行われ、大賞に賞金20万円、奨励賞に選ばれた笑福亭喬介(36)には賞金10万円が贈られる。

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2017年11月7日のニュース