テレ東“現役AD”真船佳奈さん漫画家デビュー!ADの日々描く「オンエアできない!」

[ 2017年10月11日 13:40 ]

「オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます」の書影
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 テレビ東京の現役局員が漫画家デビューする。今月20日に発売されるコミックエッセイ「オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます」(朝日新聞出版、1000円+税)で、入社6年目の真船佳奈さんがAD時代のエピソードを漫画化した。「池の水ぜんぶ抜く」などの異色番組で話題を呼ぶ同局だが、今度は“異色局員”が注目を集めそうだ。「池の水ぜんぶ抜く」などの伊藤隆行プロデューサーも「ウチ、変な会社。万歳」とツイートしている。

 もともと仕事の合間にノートに書き殴られていた漫画が、同局「ゴッドタン」などのプロデューサー・佐久間宣行氏の目に留まり、SNSで拡散されたことがきっかけで今回の書籍化に至った。

 「たまにテレビ画面に映りこむ、カンペとか出す人?」など、本当はよく知らないADという職業について、 自身の体験やテレ東の変わった風土などを惜しげもなくネタに。作中は「明日の朝までにどんぐりを600個集める」「カメラに無数に映りこんだ男性の局部にひたすらモザイクをかけ続ける」など、他の仕事ならあり得ないような業務内容に日々悪戦苦闘する主人公の姿が描かれている。

 南海キャンディーズの山里亮太(40)は「これだけ全部言ったんだ、遺書と受け取って間違いないよね?」と推薦(?)コメント。佐久間氏は「超笑えるんだけど、これうちの局の話なんだよな…」と帯にコメントしている。

 真船さんは1989年、福島県生まれ。中央大学文学部国文学専攻を卒業後、2012年、テレビ東京に入社。アニメ事業部勤務を経て、入社3年目に制作局に異動。「テレ東音楽祭」「ひるソン!」「昼めし旅」などのディレクターを担当した。今作執筆時はAD。この10月、BSジャパンの編成部に異動した。

 今年初めに企画し、執筆期間は半年間ないぐらい。朝日新聞出版の担当者は「本業が忙しい中、AD仕込みのガッツで1冊書き上げたのは素晴らしい」と称賛。「笑える内容で、番組作りと同じく、読者に楽しんでもらおうという作り手側の目線がある。絵も愛嬌があり、キャラクターに愛着が湧く」と評している。

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