「ひよっこ」序盤苦戦も盛り返し全話平均大台超え20・4%!最終週で自己最高更新し有終の美

[ 2017年10月2日 09:55 ]

NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のヒロインを務めた有村架純
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 女優の有村架純(24)がヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月〜土曜前8・00)の最終回(第156話)が9月30日に放送され、平均視聴率は21・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが2日、分かった。全156回を通じた期間平均視聴率は20・4%。前作「べっぴんさん」の20・3%を上回り、4作連続大台超え。序盤こそ苦戦したものの、中盤以降は盛り返し、大台突破を達成した。

 第94話(7月20日)からは一度も大台を割らず、63回連続大台超えでフィニッシュ。最終回を目前にした第154話(9月28日)で自己最高の24・4%。最終週(第26週、9月25〜30日)の週平均(ビデオリサーチ調べのデータを基に算出)も23・0%とし、第18週と第19週の22・4%を上回り、自己最高。序盤こそ17〜19%台で苦戦したものの、尻上がりに数字を上げ、有終の美を飾った。

 週平均は、ビートルズ来日を描いた第13週(6月26日〜7月1日)で20・6%と初の大台超え。ここからエンジンがかかり、記憶喪失になっていた父との劇的な再会を描き、物語が急展開した第18週(7月31日〜8月5日)と第19週(8月7〜12日)で、ともに22・4%(最終週前の自己最高)と最高潮に達した。終盤は伏線が次々に回収される鮮やかな展開で、視聴者をクギ付けにした。

 東京五輪が開催された1964年から始まり、出稼ぎ先の東京で行方不明になった父・実(沢村一樹)を捜すため、集団就職で上京した“金の卵”谷田部みね子(有村)が、さまざまな出会いを通して自らの殻を破って成長し、幸せな家族を取り戻す姿を描いた。

 朝ドラ通算96作目。脚本は「イグアナの娘」「最後から二番目の恋」などで知られる岡田惠和氏(58)によるオリジナル作品。朝ドラは「ちゅらさん」「おひさま」に続く3作目。名手・岡田氏が悪人が登場しない心温まる世界を紡ぎ出し、派手さはなくとも、丹念な日常描写と、それぞれにスピンオフ熱望の声が相次ぐ多彩なキャラクターで視聴者を魅了。有村をはじめとしたキャストも熱演で応えた。

 演出は黒崎博、田中正の両氏。語りは元女子マラソン五輪代表の増田明美氏(53)。主題歌「若い広場」は桑田佳祐(61)が書き下ろした。

 最終回は、実(沢村)がお土産にもらったカツサンドを食べ「いつかみんなで行きたい」と話した稲刈りの時から、かれこれ4年。みね子(有村)たちは、ついに家族揃って念願だった赤坂・すずふり亭を訪れる。鈴子(宮本信子)や省吾(佐々木蔵之介)らが温かく迎え入れ、かつて実が感動したハヤシライスを、心を込めて振る舞った。奥茨城の家族と東京の家族――。みんなの笑顔に囲まれたみね子は、幸せな気持ちでいっぱいになる…という展開だった。

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