テレ東社長「けもフレ」騒動に言及「ファンと同じ思い。第2弾ができる方策を模索できれば」

[ 2017年9月28日 14:38 ]

 テレビ東京の小孫茂社長が28日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、今年1〜3月にテレビ放送され、ブームを巻き起こした同局の人気アニメ「けものフレンズ」の監督降板騒動について言及した。

 同作でアニメーション監督を務めたたつき氏(ヤオヨロズ所属)が25日に自身のツイッターで「突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。すみません、僕もとても残念です」などとつぶやいたことが騒動の発端。さらに「ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです」と原因がカドカワ側にあると思わせる発言もあったことから、カドカワ側にファンの批判が集まる事態となった。その後、インターネットを中心に、作品のファンから監督の降板を残念がる声が上がり、監督の続投を求める署名活動にまで発展。署名のあて先には、同アニメを放送し、製作委員会に加わる1社でもある同局の名前もある。同アニメの製作委員会側も公式サイトでコメントを発表している。

 小孫社長は「テレビ東京は製作委員会の一員で、製作委員会がご案内のようにコメントをお出しになっているので、これを超えるコメント、個人の見解は差し控えるべきかと思っています」としたうえで、「私どもも、全国、世界のファンと同じ思い。なんとか将来、すでに発表されている第2弾ができる方策を模索できれば。それが実現できるように、実現できて、ファンの皆さんに喜んでいだけるような努力を惜しまないつもりです」と話した。

 「けものフレンズ」はアニメ「ケロロ軍曹」の吉崎観音氏がコンセプトデザインを手掛け、コミック、ゲーム、アニメなど各メディアで展開されてきたメディアミックスプロジェクト。超巨大総合動物園「ジャパリパーク」などを舞台に、神秘の物質「サンドスター」の力により、動物からヒトの姿になった「アニマルガール」らの大冒険を描いた。ほのぼのとした作風、「すごーい!」などの“フレンズ語”が反響を呼んだ。あまりの人気ぶりにアニメ第1期放送後、わずか4カ月半で再放送されるほどだった。8月の再放送は朝枠だったこともあり、その人気は子供にも浸透。今年7月発売の「けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック(5)」で第2期の制作が発表されていた。

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2017年9月28日のニュース