スクール1期生が主演、演出、脚本「蝶々さんの日記」で阪上めいこ「ヒロポン中毒の場面もしっかり」

[ 2017年9月22日 16:08 ]

「ミヤコ蝶々の日記」の発表会見に臨む(前列左から)日向利一館長、阪上めいこ(後列左から)魅多羅詩じゅん子、笑福亭生喬、笑福亭生寿、えーぱん(山本英二)
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 女優、漫才師として上方のお笑い界をリードし、2000年に80歳で亡くなったミヤコ蝶々さん(本名=日向鈴子)の波瀾万丈の人生を描いたオリジナル大阪弁ミュージカル「蝶々さんの日記」(10月21、22日、近鉄アート館)の公演発表会見が22日、大阪・箕面の「ミヤコ蝶々記念館」で開かれた。

 主演で演出、脚本の阪上めいこは蝶々さんが作った「蝶々新芸スクール」の1期生。その縁もあって、蝶々さんの息子で記念館館長の日向利一氏(73)から「蝶々をやってみないか」と持ちかけられたが、ずっと「恐れ多いこと」と断ってきた。日向氏の説得で決心。「記念館に飾ってある(蝶々)先生の日記を読ませてもらい、本もすべて読みました」と阪上は役作り。ここ数年、マスコミを騒がせている麻薬、不倫、略奪愛、離婚、親子の確執など、すべて経験してきた波瀾万丈の蝶々さんの生涯について「ヒロポン中毒の場面もしっかりやる」と包み隠さず演じる構えだ。「とても純粋で可愛い方。女として、母としての気持ちを舞台で出せれば。若い人にもぜひ見ていただきたい」と蝶々さんの人間らしい部分を前面に押し出していく。

 蝶々さんは紫綬褒章、勲四等宝冠章などを受賞した日本喜劇界の名女優。7歳で劇団座長を務め、漫才師としても活躍。結婚、離婚を繰り返し、またヒロポン中毒での入院を経験しながら、そこから立ち直ってラジオ「漫才学校」で全国的スターとなった。その後も視聴者参加型番組「夫婦善哉」の名司会を務めたり、映画、バラエティー番組のご意見番として活躍した。

 「蝶々さんの日記」は「平成29年度文化庁芸術祭参加作品」で、脚本、音楽はえーぱん(山本英二)。他には笑福亭生喬(48)、笑福亭生寿(33)らが出演。魅多羅詩じゅん子がアコーディオン、ボーカルを務める。

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2017年9月22日のニュース