工藤静香「自分の意思を貫いて」 出品21回連続で二科展入選

[ 2017年9月7日 05:35 ]

二科展に入選した作品の前に立つ工藤静香
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 画家でもある歌手、工藤静香(47)が「第102回二科展」に入選し、開幕した6日、東京・六本木の国立新美術館を訪れた。

 90年から出品した21回全てで入選。今年は「礼にあらざれば」と題した油絵。論語の「礼にあらざれば、視(み)るなかれ、聴くなかれ、言うなかれ、行うなかれ」の一節をモチーフに、三猿として知られる「見ざる、聞かざる、言わざる」という英知を力強く描いた。

 このところ、何かとけん騒に囲まれていたことを考えると、何とも興味深い作品。「人って生きていく中で余計なことに神経を使っていることが多い。汚い言葉ばかり耳にしていると大切な言葉がかすんでしまい、人生で触れるべき言葉より、違う方にばかり耳を傾けてしまう。それって、もったいないなって思うようになったんです。自分の意思をきちんと貫いて生きていきたい」

 2枚の連作で、入選作を見ながら「続きの絵を想像してくれれば」と笑顔。30周年記念アルバム「凛」を引っさげたライブを16日から敢行する。

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2017年9月7日のニュース