藤井四段 公式戦初の連敗、夏休み明け初戦悔し「受け止める」

[ 2017年9月3日 05:30 ]

加古川青流戦準々決勝で井出隼平四段に敗れ、感想戦で苦い表情を見せる藤井聡太四段
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 将棋の中学生プロ棋士、藤井聡太四段(15)が2日、東京都渋谷区の将棋会館で加古川青流戦の準々決勝に臨み、前年優勝者の井出隼平四段(26)に131手で敗れ敗退。公式戦で自身初の連敗を喫した。井出は同日の準決勝にも勝ち決勝に進出した。

 加古川青流戦は四段棋士や奨励会三段らで争う若手棋戦。後手番で左美濃に囲った藤井は振り飛車の井出に対し積極的に仕掛けたものの中盤で1分将棋となり「秒読みの中で間違えてしまった」。時おり苦しげな表情を浮かべ投了後はしばらく顔を上げられなかった。夏休み明け初戦はほろ苦い結果となった。

 8月24日の棋王戦挑戦者決定トーナメント、豊島将之八段(27)戦に続く黒星。それでも「対局を重ねていけば、連敗は当然ある。しっかり受け止めて、これからも強くなることを目指したい」と前を向いた。これで今年度成績は28勝5敗、勝率・848。中原誠16世名人(69)が67年度に記録した年度歴代最高勝率・855を初めて下回った。

 3日にはNHK杯テレビ将棋トーナメントの2回戦で、永世名人の資格を持つ森内俊之九段(46)と対局。異例の生放送とあり、引き続き注目が集まる。

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2017年9月3日のニュース