作詞家50周年 もず唱平 今後の構想発表「自分の創作意欲より晩節、誰かを育てたいなあと思う」

[ 2017年8月24日 16:44 ]

 作詞家として50周年を迎えたもず唱平(79)が24日、大阪市内で会見し、作詞家養成講座や記念コンサートの開催を発表した。

 1967年に「釜ケ崎人情」でデビューし、「花街の母」「はぐれコキリコ」などのヒット曲を生み出した大阪を代表する作詞家。「50周年記念なんて面はゆい限り」と恐縮したが、「自分の創作意欲より晩節、誰かを育てたいなあと思う」と後進育成への意欲をのぞかせた。

 作詞家養成を行うのは、故藤本義一さんが立ち上げたスクール「心斎橋大学」(大阪市中央区)で10月から半年間で全12回。審査員経験を通して「若いシンガー・ソングライターの曲作りの中でも、詞ができていないとつくづく思った」といい、50年で築いた自身のノウハウを伝授する。「関西から発信する人が極端に少ない職域だが、地方にいても歌づくりはでき、関西に居ても作詞はできるという動機づけをしたい」と語った。

 50年で手掛けた数は「校歌なども含めて400曲足らず」。一番のお気に入りを聞かれると、「一番売れた曲」と笑い、自身唯一のミリオンセラー曲「花街の母」を挙げた。だが、「出来の悪い子ほどかわいいところもあって、デビュー曲の釜ケ崎人情は苦労したから思い入れは強い」と付け加えた。

 コンサートは、9月2日の滋賀・ひこね市文化プラザを皮切りに関西各地で全5公演行われ、川中美幸(61)や鳥羽一郎(65)らが出演する。

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