秋元康氏新劇団は恋愛OK 「$4.50」来年2月旗揚げ公演

[ 2017年8月24日 05:30 ]

演目のプロローグを披露する劇団「$4.50」のメンバー
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 秋元康氏(59)が初めてプロデュースする劇団「$4.50(4ドル50セント)」が23日、都内でお披露目された。女性21人、男性10人の31人組で、現役の植木職人やぽっちゃり女子ら個性派がそろった。秋元氏は「どこか懐かしくて泥くさく、汗にまみれたことができたら」と抱負。恋愛OKというアイドルとは違った環境でスターを育てていく。来年2月に旗揚げ公演を行う。

 お披露目会は劇団員の芝居から始まった。男性団員が「この劇団、大丈夫か?秋元康とエイベックスの松浦勝人社長がつくった劇団だぞ。思いつきでつくってねえか?」と、不安げに訴えるシーンから幕を開けた。

 実力者2人の共同プロジェクトであることから「月9とか朝ドラに出られるかも」「下心がなきゃ、この劇団のオーディションは受けない」と一部の団員が“本音”をのぞかせ、取材陣を笑わせた。また人気者になるという保証はなく、男性団員が「みんな夢を見てるんだ」と、劇団に関わる全員の思いを代弁するセリフも発した。

 15〜27歳の31人組。名演した男性団員のうえきやさとし(27)は現役の植木職人。ほかにもぽっちゃり団員の隅田杏花(21)や、AKB48の元研究生長谷川晴奈(20)ら個性派がそろった。31人ほぼ全員が芝居経験がなく、リーダーの岡田帆乃佳(20)は「ど素人なりの熱量で人の気持ちを動かしたい」と抱負。

 劇団名は、米ロック歌手ジャニス・ジョプリンが70年に急逝した時、手に握っていたのが4・5ドルだったことに由来する。命名した秋元氏は「夢半ばで亡くなって、手にしたかったのは違うものだっただろう。ジャニスの代わりに夢をつかみたい」と話した。

 秋元氏が手掛ける女性アイドルは恋愛がご法度だが、この31人は劇団の内外で恋愛は自由。青木瞭(21)は「恋愛を芝居に生かせたら」と、アイドルとの違いを強調した。

 11月3〜5日に東京・南青山のスパイラルホールでプレ公演、来年2月8〜12日に東京・新宿の紀伊国屋ホールで旗揚げ公演を開催する。

 ▼ジャニスの急逝 1970年10月、アルバム「パール」のレコーディングのために滞在していた米ロサンゼルスのホテルの一室で倒れ死亡しているのが発見された。享年27。そのそばには封の切られていないタバコ「マールボロ」があり、手には釣り銭とみられる4.5ドルが握られていた。死因は不明で、ヘロインの過剰摂取とも言われている。1960年代を代表するロックシンガーの急逝は世界に衝撃を与えた。

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