愛之助、実物の解体新書見て「感無量です」 三谷氏新作「風雲児たち」で前野良沢役

[ 2017年8月23日 16:00 ]

「風雲児たち〜蘭学革命篇」に出演する片岡愛之助(右)と新納慎也
Photo By スポニチ

 NHK正月時代劇「風雲児たち〜蘭学革命篇〜」(来年1月初旬放送予定)で主演を務める歌舞伎俳優・片岡愛之助(45)と共演者の俳優・新納慎也(42)が23日、「解体新書」初版を所蔵する東京医科歯科大学を訪問。愛之助は実物を見る貴重な体験に「感無量です」と喜んだ。

 昨年、一大ブームを巻き起こしたNHK大河ドラマ「真田丸」の脚本を担当した劇作家・三谷幸喜氏(56)の新作ドラマ。原作は、みなもと太郎氏(70)の大河歴史ギャグ漫画。前野良沢と杉田玄白による“蘭学事始”で、「真田丸」を彩ったキャストが再集結。愛之助が前野良沢、新納が杉田玄白、山本耕史(40)が平賀源内、草刈正雄(64)が田沼意次を演じる。

 西洋医学書「ターヘル・アナトミア」の日本初の和訳に一心同体で取り組んだ前野良沢と杉田玄白。2人を演じる愛之助と新納は「解体新書」初版と「ターヘル・アナトミア」を保管する東京医科歯科大学を訪問。愛之助は貴重な実物を見て「虫に食われていたり、茶色がかったものを想像していましたが、凄く綺麗でびっくりしました。中を拝見すると赤色の線が引かれていて、本当に熱心に研究されていたのだなと。いろいろな思いが相混ざって感無量です」と感慨深げ。新納は「当時、言語が全く分からない本を一から全て訳すというのは本当に大変だったと思います」とコメントした。

 良沢と玄白の複雑な関係にフォーカスした珍しい作品。愛之助は「面白いところにスポットを当てたなと。良沢は『職人』。ひたすら勉強してストイックですが、チャーミングな部分もある人物だと思う。三谷脚本の魅力はセリフと行間。行間でも魅了する演技をしたいと思います」と作品への思いを告白。

 新納は「『杉田玄白先生=解体新書』と教科書に出てくる偉人ですが、チャーミングな部分や汚れた部分も併せ持つ人間味あふれる玄白を演じたい」と意気込みを語った。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月23日のニュース