日本柔道界を背負う“ひふみん” 阿部一二三、伝説への第一歩

[ 2017年8月23日 10:42 ]

阿部一二三
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 頼もしい若武者の姿に心が躍った。スポニチ本紙で月に一度掲載している、フリーの加藤綾子アナウンサー(32)が2020年東京五輪で期待されるホープにインタビューする「カトパン突撃 東京五輪 伝説の胎動」で、柔道の阿部一二三(20)を取材。その現場に同席した。

 記者も高校時代に柔道部員。多少の経験があるからこそ、大会で見せる彼の技のキレ、体幹の強さが生み出す立ち技の凄さには、感動すら覚える。

 東京五輪では「圧倒的な力で勝ちたい」など、インタビューでは強気な言葉がポンポンと飛び出した。それでも聞いていて気持ち良かったのは、彼の人柄だろう。どんな質問にも嫌な顔をみせず、誠実な受け答え。さらに笑顔のさわやかなイケメンとくれば、今後、東京五輪ムードが盛り上がるにつれ、女性ファンは間違いなく増えていくと確信した。

 「一二三(ひふみ)」という名前もいい。もちろん取材の際には、将棋界のレジェンドで、最近はバラエティー番組にも引っ張りだこの加藤一二三・九段(77)の話題も出た。「どう思う?」。雑談の中で聞いてみると「どう思う!?いや…変わってますよね、すごく面白い人ですよね」と笑顔で返してくれた。幼いころは友人にからかわれて嫌だった時期もあったというが「今はすごい気に入ってます。誰もがパッと聞いて、耳に残るというか、覚えやすいと思うし、インパクトもある」と胸を張った。

 28日からはブダペストで開催される世界選手権に出場する。将来の日本柔道を背負っていく阿部“ひふみん”が、伝説への一歩を刻んでくれることを願っている。

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2017年8月23日のニュース