元気象キャスター倉嶋厚さん死去 93歳 「熱帯夜」を考案

[ 2017年8月5日 05:30 ]

死去した倉嶋厚さん
Photo By 共同

 NHKの気象解説で親しまれ、エッセイストとしても活躍した元気象キャスターの倉嶋厚(くらしま・あつし)さんが3日午前3時14分、腎盂(じんう)がんのため埼玉県川口市の病院で死去した。93歳。長野市出身。葬儀は近親者で営む。喪主はおい小堀文明(こぼり・ふみあき)氏。

 気象庁で予報官として活躍し、1984年に定年退職。同年4月からNHK解説委員に就任し、ニュース番組「ニュースセンター9時」で気象キャスターを担当した。「熱帯夜」という言葉もつくったことでも知られる。

 エッセーの名手で、天気を通して見た季節の移り変わりを軟らかい文体でつづった。著書に「暮らしの気象学」など。02年には、妻の死と自らのうつ病について著した「やまない雨はない」を発表。同作は10年にドラマ化され、倉嶋さんを渡瀬恒彦さん、妻の泰子さんを黒木瞳が演じた。

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2017年8月5日のニュース