「ひよっこ」絶好調21・7%!長回しの4人芝居に「神回」の声も

[ 2017年8月4日 10:00 ]

長回しによる圧巻の4人芝居に「神回」の声も上がった連続テレビ小説「ひよっこ」第106話の1場面(左から沢村一樹、菅野美穂、木村佳乃、有村架純)(C)NHK
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 女優の有村架純(24)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月〜土曜前8・00)の第106話が3日に放送され、平均視聴率は21・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが4日、分かった。3日連続の自己ベスト更新こそならなったが、第94話(7月20日)から13回連続の大台突破。絶好調をキープした。長回しによる圧巻の4人芝居に「神回」の声も上がった。

 第106話は有村、木村佳乃(41)、沢村一樹(50)、菅野美穂(39)の4人芝居。張り詰めた空気の中、行方不明だった夫・実(沢村)と美代子(木村)との再会、実を救った世津子(菅野)との“別れ”が描かれた。

 木村が「4人のシーンが15分のうち13分あったんです。オープニング曲を除くと、全部そのシーンみたいです。それを長回しで撮りますので、セリフを覚えるのが大変でした」と振り返っていた注目回。インターネット上には「息をのむ15分でした。まさにクギ付け」「木村佳乃と菅野美穂との当代大女優同士の対決が圧巻だった。表情と仕草ですべてを表現する演技は見事としか言いようがない。朝ドラ史上に残るんじゃないかと思うくらいの神回」「美代子さんと世津子さんの言い合いは凄かった。4人それぞれの切ない表情が素晴らしく、神回だった」などと絶賛の声が相次いだ。「あさイチ」(月〜金曜前8・15)の恒例“朝ドラ受け”で有働由美子アナウンサー(48)も「世津子の気持ちになっちゃったから」と泣いたほどだった。

 第102話(7月29日)でヒロイン・みね子(有村)が行方不明だった父・実と劇的な再会を果たしてから、物語はシリアスなトーンに急展開。ここ数日、視聴者は「次が気になって仕方がない」と固唾をのんで展開を見守っており、注目度が数字に表れている。

 東京五輪が開催された1964年から始まり、東京に出稼ぎに行ったものの、行方不明になった父を捜すため、集団就職で上京する谷田部みね子(有村)の姿を描く。“金の卵”が自らの殻を破り、成長していく波乱万丈の青春記で、幸せな家族を取り戻す大冒険を繰り広げる。

 朝ドラ通算96作目。脚本は「イグアナの娘」「最後から二番目の恋」などで知られる岡田惠和氏(58)によるオリジナル作品。朝ドラは「ちゅらさん」「おひさま」に続く3作目。演出は黒崎博、田中正の両氏。語りは元女子マラソン五輪代表の増田明美氏(53)。主題歌「若い広場」は桑田佳祐(61)が書き下ろした。9月30日まで全156話。

 第106話は、みね子(有村)は上京してきた母・美代子(木村)と一緒に世津子(菅野)の家を訪ねる。人気女優を前にして、服のほころびが気になってしまう美代子の気持ちが、みね子には痛いほど分かって悲しくなる。美代子は2年半ぶりに行方不明だった夫・実(沢村)と再会。自分を覚えていないことを痛感しながら、実を“保護”した世津子を交えて話を始める。そして、どうして警察や病院に届け出てくれなかったのかと、世津子に家族のつらい気持ちを訴える…という展開だった。

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