早霧せいな 宝塚との別れに万感 今後は「軍の機密なので申せません」

[ 2017年7月23日 20:40 ]

ファンを前にサヨナラパレードをする早霧せいな
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 宝塚歌劇団雪組男役トップスターの早霧(さぎり)せいなが23日、東京宝塚劇場でのサヨナラ公演の千秋楽を持って退団。公演後に会見した早霧は、「宝塚と出合ってからのこの年月、すべてを宝塚にささげてきました。私のすべてでした」と万感の思いを込めた。

 2014年のトップ就任以来、大劇場での主演作5作連続での観客動員100%の記録を打ち立てるなど、宝塚の歴史にその名を刻んだ早霧。「こんなにも面白くて楽しくて没頭できるものはない存在。中2の時に悩んでいた私の前に、雷のように落ちてきた宝塚との出合いがあったからこそ今の私がある。このご縁にただただ感謝です」と感激の面持ちで語った。

 同時に退団した娘役トップの咲妃(さきひ)みゆに対しては、「よく中学生男子と言われる私をずっと変わらずに支えてくれた。彼女の一生懸命な姿勢、変わらぬ気持ち、粘り強い根性、彼女がいたからここまで歩んでこられた」と感謝。サヨナラショーで歌った楽曲も、「自分が雪組で主演させていただいた曲を中心に、一緒にトップでコンビを組んできた彼女の希望もおおいに入っている」と明かした。

 終始笑顔での応対だったが、この日の気持ちを聞かれると「さ細なことでウルウルきた。上級生や部屋の方にあいさつに行く時も、今日が最後だと思うと…。あまりに充実していた日々が当たり前だったもので…。もともと涙もろいもので、いったん封印していたのに」と涙。ハンカチで目元をぬぐうとカメラのフラッシュが一斉にたかれ、「こういうところ、皆さん撮りたいですよね。でも、汚いからあまり使わないでね」と苦笑した。

 今後については、「軍の機密のため、私からは申せません」とおどけた早霧。そして、「初めて宝塚以外の世界に飛び出すので、どういう世界が待っているのか。一歩一歩、景色を見ながら歩みたい。これだけ熱中したものが消えるわけですから、最初は不安もあったけれど、これだけ宝塚を愛し抜けたから今は楽しみ。外から見る側、応援する側になったら、ものすごい力が出るんじゃないかと自分に期待しています」と話していた。

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2017年7月23日のニュース