「ゆとりですが」初スピンオフ!太賀主演「山岸ですが」でクドカン初のネットドラマ脚本

[ 2017年6月22日 08:00 ]

「山岸ですがなにか」で主演を務める、山岸役の太賀(C)NTV
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 7月2日、9日の2週連続スペシャル(SP)ドラマとして復活する日本テレビ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」(日曜後10・30)の初スピンオフ作品がオンライン動画サービス「Hulu」(フールー)で配信されることが22日、分かった。タイトルは「山岸ですがなにか」で全4話。主人公は“ゆとりモンスター”山岸ひろむで、俳優の太賀(24)が主演を務める。脚本は連続ドラマ、SPドラマと同じく宮藤官九郎(46)が担当。宮藤がインターネットドラマの脚本を手掛けるのは今作が初めてとなる。

◆ゆとりモンスターのラブコメ 太賀「こんな展開になるなんて」

 2016年4月期ドラマ放送時に若者世代を中心に熱狂的な指示を集め、ギャラクシー賞、東京ドラマアウォードなど数々のドラマ賞を受賞した社会コメディードラマ。同年5、6月の「Hulu」月間視聴回数ランキングでは、4万本ある全作品の中で堂々1位を獲得、動画配信との親和性が高く評価された。そんな視聴者からの期待を受けて「Hulu」限定のオリジナル連続ドラマが誕生した。

 今作では「それって強制すか?」「メール見ないんで次からLINEでお願いしま〜す!」「会社やめま〜す!」など、連続ドラマ内で数々の名言を残して話題になった“ゆとりモンスター”山岸が主人公を務める。ゆとり世代を象徴する超マイペースで強烈なキャラクターの山岸が、ゆとり世代の一人としてドラマ「ゆとりですがなにか」の制作スタッフから取材を受けるところから物語が始まる。

 地上波のメインキャラクターである坂間正和(岡田将生)や山路一豊(松坂桃李)、道上まりぶ(柳楽優弥)など豪華キャストも勢揃い。さらに、撮影現場のリアルなAP(アシスタント・プロデューサー)役として、取材対象の山岸と恋に落ちるヒロインを実力派女優・佐津川愛美(28)が演じる。地上波の“本家”ドラマとパラレルなドラマ制作現場を舞台に、笑いあり胸キュンありのクドカン流ラブコメがさく裂する。

◆クドカン「久々にコント作家のような気分で全編スタバで書きました」

 山岸役の太賀は「こんな展開になるなんて想像もしてませんでした…。山岸まさかの主人公、まさかのロマンチックラブストーリーです。本編で見せられなかった山岸の生態、こだわり、歌唱力。どうか山岸という不器用で愛すべき男を感じていただきたい。この役を再び演じられて本当に幸せでした。ありがとう、山岸」と感慨深げ。ヒロイン役の佐津川は「スタッフ、キャストの皆さんの絶対的な『山岸愛』を感じ、こんなに一致団結している素敵な作品に参加させていただけて幸せでした。演じさせていただいたAPの冬美ちゃんも『ゆとり』でありつつ、とても個性的なキャラクターでしたので、毎日撮影が楽しくて仕方がなかったです」とコメントした。

 脚本を手掛けた宮藤は「Huluで短いのを4本くらい書きませんか?と言われて、これは無責任に書けそうだぞ、いや、こういうのは無責任に書かなくちゃ面白くないだろう、ということで、久々にコント作家のような気分で全編スタバで書きました。山岸という、演じようによっては完全な悪役にもなりうるキャラを、最終的に愛すべきバカ人間に昇華させた太賀くん、その山岸に対し、一歩も引かない、これまたバカ女AP須藤を演じてくださった佐津川愛美さん。ありがとうございます!本編『ゆとりですがなにかSP』と微妙にリンクしているので、併せて観ることをお薦めします」と作品の魅力を語った。

 7月2日のSPドラマ放送終了後から「Hulu」で9、16、23日と4週連続配信スタート。

 【あらすじ】山岸はエリアマネージャーと居酒屋『鳥の民』の店長を兼ねる日々を、相変わらずのマイペースさで過ごしていた。そんなある日、ドラマ「ゆとりですがなにか」脚本づくりのための取材にゆとり代表として呼ばれ、テレビ局を訪れることに。ほかの参加者の発言を聞いた山岸は「そのエピ(エピソード)、甘くね?」と鼻で笑い「会社相手に訴訟起こしたことあります?」などと“山岸劇場”を披露する。彼の発言に興味津々な制作陣はAPの冬美を山岸のもとへ送り込み密着取材を敢行。「自分の企画でドラマを作りたい!」と燃える冬美は、ネタ探しのため山岸とつきあうことに…。

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