朝ドラ脚本・北川悦吏子氏 永野芽郁に直接会わずVTR判断「二人めの娘」

[ 2017年6月20日 16:40 ]

NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のヒロインに決定した永野芽郁
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 女優の永野芽郁(17)が来年4月2日にスタートするNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(月〜土曜前8・00)のヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)役に決まり20日、東京・渋谷の同局で発表された。2366人のオーディションの中から選ばれた。脚本の北川悦吏子氏(55)は「ヒロインへのことば」と題したメッセージを寄せ「二人めの娘を産んだ、と思っています」と心境を明かし「遠くまで飛んでください」とエールを送った。「直接会うと、体温というか、テレビカメラには反映されない、余計な情報が入ることを懸念しました」と直接会わずに判断した。

 フジテレビ「ロングバケーション」TBS「ビューティフルライフ」などの大ヒット作を生み“ラブストーリーの神様”と呼ばれるヒットメーカー・北川氏によるオリジナル作品。高度成長期の終わりから現代を舞台に、岐阜県に生まれ、病気で左耳を失聴したヒロイン・鈴愛が上京後の挫折、離婚などを経験しながらも明るく生き抜く姿を描く。障がいのあるヒロインは朝ドラ史上初。北川氏が朝ドラを手掛けるのは今回が初。

 鈴愛は大胆なひらめきで、思いついたら即実行。小学校の時に病気で左耳を失聴するも、雨音が片側しか聞こえないことをおもしろがり、雨上がりの青空を見て「半分、青い。」とつぶやくようなユニークな感性の持ち主。高校卒業後、上京して少女漫画家を志すも挫折。その後、結婚し、娘を授かるも離縁され、シングルマザーとなって帰郷する。その後、素人の身でありながら、病身の母にそよ風を贈ろうと、失敗に失敗、改良に改良を重ねて個人で作り上げた扇風機が、やがて家電業界に「新風」を巻き起こす。

 北川氏の永野へのメッセージ全文は以下の通り。

永野さんのスズメ。
私は、オーディション、その場にはいませんでした。
直接会うと、体温というか、テレビカメラには反映されない、余計な情報が入ることを懸念しました。その場の、雰囲気とか。
「半分、青い。」は、舞台ではなく、テレビ。
テレビに映ったその人の魅力が全て、なので、間違わないように、わざと、直接には会わないで、カメラテストのVTRだけで、判断しようと思いました。
カメラテストのVTRをいただいて、最終オーディションに残ったみなさんの様子を、穴の開くほど、見つめました。
そして、スズメを見つけました。
他にも、素敵な人はいたけれど、スズメという名前をつけた以上、遠くまで飛ぶ人が、いいと思いました。
ここから、ずっとずっと遠くまで飛べる人。
永野さんだと思いました。
ヒロイン決定をご本人に、お知らせしたのが、昨日でした。
発表が今日です。
みなさま、お集まりいただきありがとうございます。
本日、発表まで、このことは、外部に漏れてはいけません。
彼女は、昨日、決定の知らせのあと、ホテルに泊まったそうです。
決定したら、嬉しくて、黙っていられなくて、親御さんとか誰かにしゃべってしまうに違いない、ということで、事務所の方が、ホテルを取ったそうです。
「半分、青い。」のシナリオの中に、「スズメの口は羽根より軽い」というセリフが何度か出てきます。おっちょこちょいで、突拍子もない、規格外のスズメにぴったりです。
二人めの娘を産んだ、と思っています。
(一人、実際の娘がいますので…)
私のスズメをよろしくね、永野さん。
遠くまで飛んでください。

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2017年6月20日のニュース