まゆゆ奪還ならず2位 初代「神7」最後まで「神7」守って卒業

[ 2017年6月18日 05:30 ]

第9回AKB48選抜総選挙 ( 2017年6月17日    沖縄県内 )

卒業を発表した渡辺麻友(左)は、スピーチする指原莉乃とともに涙
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 3年ぶり2回目の1位を目指した渡辺麻友(23)は2位。ステージでのスピーチで「新しい道に飛び込むことを決めました」と年内でのAKB卒業を発表。ファンへのビッグサプライズのはずが、観客のいない会場で、寂しさの残る結果となった。

 「ここ2、3年くらい考えてはいたけど、悩みに悩んでここ最近決断した」と明かし、「メンバーとしてやり残したことはないと強く思っている」。指原が「ドラマに出てる麻友ちゃんはとても楽しそうで、次に進んでいくんだろうなと思っていた」と話すと、顔を両手で覆いおえつ。数秒間抱き合い大粒の涙を流した。

 生中継中「AKBの中で、これ以上のことはもうない」と悔いがないことを話したが、本当は1位奪還を果たしての卒業発表を期していた。「私自身最後の総選挙」と公言して立候補。その後は「総選挙のことを考えると胃が痛くなるので、考えないようにして生きる」とひたすら、己を鍛え上げた。ふだん全く運動をしなかったが、ヨガなどを取り入れたエクササイズ「ピラティス」を開始するなど、3年ぶりのセンターへ準備を進めた。

 開票イベントの中止が決まった16日には周囲が驚くほど感情を表に出し、ツイッターで「どうしてこの時期にやろうとしたんだろう」と疑問をつづった。関係者は「大勢の観客に、アイドルとして頂点を極めた姿を見せた上で卒業したかったのでは」と代弁した。

 第1回総選挙から、「神7」を一度も外れなかったのは現役でただ1人。指原も成し得なかった偉業で、AKBを引っ張りつづけたレジェンド的存在。だが、第1回総選挙の「神7」メンバーで初めて、観客のいない状態で卒業を発表。卒業発表後のインターネット番組で「言ってみたら会場がめっちゃシーンとしていて焦った」と冗談交じりに話したが、表情は曇っていた。

 NMB48・須藤凜々花の掟(おきて)破りの結婚宣言のあおりも食った格好に。ルールを破らず誰よりストイックに取り組んできたまゆゆ。華やかな卒業発表の場にしてあげたかった。

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