桂文枝 藤井四段対局の大盤解説会を見守る「こうなったらぜひ新記録を!」

[ 2017年6月17日 20:29 ]

朝日杯1次予選、藤岡隼太さん(左)に完勝し、感想戦をこなす藤井聡太四段は笑顔
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 将棋好きで知られる落語家の桂文枝(73)が17日、「朝日杯将棋オープン戦」(1次予選)を開催中の関西将棋会館(大阪市福島区)を訪れ、藤井聡太四段(14)対藤岡隼太アマ(19=東大)の大盤解説会を見守った。中盤以降の圧倒的な戦いぶりに「凄いですね。こうなったらぜひ新記録を!」と声を弾ませた。 

 将棋界の神童は、超多忙な大師匠の心も鷲づかみにしたようだ。藤井の対局時間にスケジュールが運良く空いた文枝は、「底知れない強さが魅力の藤井くんの戦いぶりがどんなものかを見てみたい」とわざわざ足を運んだ。だが、家族には「行くな」と大反対されたという。とういのも、自身が甲子園球場に観戦に行くと阪神タイガースが負けるなど過去に“負の実績”があるようで、「もしもの事があったらどうするの、と言われた」と明かし、笑わせた。

 無事勝利を収め、大盤解説会場に姿を見せた藤井にも客席から熱視線を送った。「もうちょっとこっち向いて大きい声でしゃべってほしかったなあ」と噺家らしいツッコミもあったが、「かわいいですねえ、それにかっこいい。あんな子ども、孫がいたら最高。でも私の孫というより、日本の宝だと思う」と絶賛した。

 プロとアマの対決にも「落語では考えられない」と興味津々だった。「プロの名をかけてなりふり構わず来るアマと戦うプレッシャーは凄いはずなのに、彼にはないんですかねえ」と、落ち着いた戦いぶりに舌を巻いていた。 

 また、同解説会に参加した大阪・門真市在住の小学四年・畑空斗君(9)は藤井について「強くてあこがれる」と笑顔。同伴した父・勝彦さん(35)の影響で今年2月から将棋を始め、「将来は奨励会に入って、プロ棋士になりたい」と目を輝かせた。

 一番乗りの朝7時前から整理券確保のために並んだ将棋歴30年になる滋賀・草津市在住の会社員男性(55)は「2日前に深夜近くまで対局していて疲れが残っていないか心配したが、快進撃にビックリです。本当に凄い」と驚いていた。

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2017年6月17日のニュース