北斗晶「おびゴハン」手軽レシピが好評 闘病経た食・料理への思い

[ 2017年6月12日 09:00 ]

北斗晶インタビュー(上)

料理番組「おびゴハン!」のMCを務める北斗晶(C)TBS
Photo By 提供写真

 元プロレスラーでタレントの北斗晶(49)が、今年4月にリニューアルされたTBSの料理番組「おびゴハン!」(月〜木曜前9・55、一部地域を除く)のMCを務めている。一流シェフが主菜、主婦代表の北斗が副菜と2品を提案。その日の夜のメニュー決めに役立つと好評で、北斗とシェフの掛け合いも話題を呼んでいる。北斗に話を聞いた。

 ――最初に出演をオファーされた時、どのような心境でしたか?

 「あまりの大役にプレッシャーでした。それまでも週に1度、料理番組のコーナーを担当させていただいていましたが、毎週月〜木曜、視聴者の皆さんに作ってみたいと思ってもらえるようなレシピを提供できるのか、プレッシャーでした。一方で、今までいち視聴者として料理番組を見ていて『こうしたい』『ああしたい』と思っていたことを、実際に番組に反映させてもらったり、意見を言わせてもらったりしながら、番組を作り上げていくのはすごく楽しかったです」

 ――今まで他の料理番組を見ていて、具体的に気になっていたことは何ですか?

 「まず、材料が多すぎること。見ている分には簡単に作っているけど、普通の主婦の私では覚え切れない。最後のおさらいの時、レシピが文字でブワーッと出てきても、書き留め切れないですし…。それを踏まえ『おびゴハン!』は“分かりやすさ”を第一に、材料は少なく、レシピも目で見ながら覚えられるくらいシンプルにしています。また、番組終了後にはLINEやTwitterで90秒のおさらい動画をアップしているので、家事の最中で番組をゆっくり見られなかった人でも、ちゃんと料理が作れるような工夫をしています」

 ――レシピを考えるにあたり、最も心掛けている点は何ですか?

 「とにかく“材料を少なく、早く手軽に”をモットーにしています。料理を教えてくれるのはいずれも一流のシェフで、お店で出すような料理を自宅でも簡単に作れるよう教えてくれます。あくまでシェフがメインなので、私自身はシェフの残りもので簡単に作れるような副菜を考えています。また、冷蔵庫にその材料がなくても、例えば、ほうれん草がなければ小松菜で代用できるような…ご家庭ごとでアレンジできるレシピを紹介したいと思っています。

 ――シェフとやり取りする中で、気付いたことはありますか?

 「刻み方ひとつでも、シェフの方はプロだと思います。ただ、シェフが使う調味料は多すぎると思うことも多いです(笑い)。自分ならどのようにアレンジするか考えながら、シェフの腕を盗もうとする日々です(笑い)」

 ――番組が始まってから、ご自宅で作られる料理に変化はありますか?

 「家で料理を作りながらも、もっと簡単にできないかと常に考えるようになりました。もともと『おびゴハン!』で紹介している副菜は10分以内で作れるものを心掛けていますが、今10分かかっているものは8分に、3分かかっているものは1分に…というように、より手軽なレシピにして、普通の主婦が一番困る“あと一品!”を助けたいと思っています」

 ――北斗さんにとって、料理・食とは何ですか?

 「料理は、衣食住という言葉もあるように、生きていく上で一番大切なもの。闘病(2015年9月に乳がん手術、16年11月に芸能活動再開)も経て思ったことの1つが、一生のうちにどれだけの料理が食べられるのかということ。今年50歳になりますが、まだ行ったことがない国があるのと一緒で、まだ食べたことのない料理がたくさんある。せっかくこの世に生まれてきたんだから、生きている限り、いろんな料理を食べてみたいし、子どもや旦那(元プロレスラーの佐々木健介)にも食べさせてあげたいと思うようになりました。この番組をきっかけに、多くの人に今まで食べたことのない味を知ってもらえたら、うれしいです。

 <インタビュー(下)に続く>

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2017年6月12日のニュース