がん公表から1年…麻央の強さで海老蔵も強く 歌舞伎も精力的に

[ 2017年6月10日 05:30 ]

妻・小林麻央のがん公表から1年・「ABKAI2017」の公開稽古で真剣な表情で質問を受ける市川海老蔵
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が、妻でフリーアナウンサーの小林麻央(34)が乳がんを患っていることを公表してから9日で1年がたった。麻央は先月末に退院し、在宅医療に切り替え闘病中。海老蔵は献身的に麻央に寄り添い、家族一丸のサポートで回復に向けて歩んでいる。

 海老蔵はこの日正午から、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで自主公演「ABKAI2017 石川五右衛門〜外伝」(25日まで)の公開稽古を実施。午後3時ごろに終わると、同6時から初回公演を控える中、いったん帰宅。ブログでは「まおと話す時間」とつづり、時間の許す限り妻に寄り添っている。

 昨年6月9日に都内で会見し、麻央が14年10月に乳がんを告知されたことを公表。テレビ番組のインタビューでは「早かったら(昨年の)3、4、5月でたぶん駄目だった。夏は絶対に無理だと思った」と明かしていた。

 その状況を乗り越え、がん公表後2回目の夏を目前に控え、麻央は先月29日に退院。がんが顎に転移したことを海老蔵が明かしたが、念願の帰宅を果たし、母親や姉でフリーアナウンサー小林麻耶(37)らも手伝い在宅医療を受けている。

 麻央は昨年9月にブログを開設し、闘病生活や家族への思いなどをつづり、同じがん患者や子供を持つ母親など多くの人に希望を届けている。長女・麗禾ちゃん(5)の七五三で家族写真を撮ることを楽しみにするなど、未来を見て闘っている。

 麗禾ちゃんと長男の勸玄くん(4)は「ABKAI」に通行人として不定期で出演する予定で、海老蔵は稽古後の会見で「一応浴衣は用意しています」と笑顔。勸玄くんは7月の歌舞伎座「七月大歌舞伎」で史上最年少での宙乗り挑戦も控え、海老蔵は「稽古してます」と説明。麻央も歌舞伎座観劇を目標にし、闘病の大きな励みとしている。

 一方、回復を信じて努力する麻央の強さに触発され、周囲によると、海老蔵の歌舞伎に対する姿勢も変化。関係者は「歌舞伎のファン層拡大に向けてさまざまな企画を練るなど、以前にもまして一生懸命取り組んでいる」と話している。来月以降も公演スケジュールはびっしりで、精力的に舞台に励む姿が麻央の支えにもなりそうだ。

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