松方弘樹さんに825人が別れ たけし「ちょっと早いね」

[ 2017年6月7日 05:30 ]

松方弘樹さんの祭壇
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 1月21日に脳リンパ腫のため死去した俳優・松方弘樹さん(享年74)をしのぶ会が6日、東京プリンスホテルで行われた。松方さんのバラエティー初出演番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で共演して以来、30年以上の親交があったビートたけし(70)は「ちょっと早いね」と悼んだ。盟友の梅宮辰夫(79)ら825人が参列し、豪快さで愛されたスター俳優に別れを告げた。

 映画俳優として歩いたレッドカーペットをイメージし、赤い花が敷き詰められた祭壇。遺影は松方さんが15年12月に雑誌の取材で築地の寿司店を訪れた際に撮影し、大好きなマグロをさかなに日本酒を飲みながらほほ笑むもので、たけしは花を手向け「(病気の)状況は聞いてたけどちょっと早いね。カジキマグロを釣って、酒飲んで笑ってる姿をもう1、2年見せてほしかった」としみじみと語った。

 85年に放送が始まった日本テレビ「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で共演。東映時代劇ややくざ映画で活躍した俳優のバラエティー進出は意外と受け止められたが、汗を拭きながら笑い転げる素顔にお茶の間のファンが急増。10年以上続く人気番組となり、たけしは「日本のテレビのエピソードを作るくらい、面白い番組ができた。番組自体も松方さんが出てくれることで箔(はく)が付いた」と感謝した。

 収録後には毎回飲み歩き、酒豪の松方さんらしいエピソードも。「2人で飲み屋のお酒を全部飲んだり、7升飲んだこともある。7升だよ!?その後に近くのスナックでウオッカを2本飲んで、それでも(松方さんは)平気な顔をしてた」と笑いながら明かした。

 86年に「フライデー襲撃事件」を起こして謹慎中には、松方さんの京都の自宅で半年ほど生活するなど公私にわたる付き合い。「お酒も、いろんな遊びも教えてもらった。兄貴というか、面倒見のいい人だった」と懐かしそうに振り返った。

 遺影には「面白かったね」と語りかけたという。松方さんは華やかな女性遍歴でも知られ「モテすぎていろいろあったかもしれないけど、しょうがない」とねぎらい、「選ばれた幸せな人だと思います」と豪快人生を称えた。

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