早霧せいな 本拠地に別れ パレードに6000人殺到「世界中どこを探してもこんな光景はない」

[ 2017年5月29日 20:25 ]

サヨナラ公演を終え多くのファンに見送られる早霧せいな
Photo By スポニチ

 7月23日の東京公演千秋楽で宝塚歌劇団を退団する雪組トップスター早霧せいなのサヨナラ公演「幕末太陽傳/Dramatic“S”!」が29日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎え、約16年慣れ親しんだ本拠地に別れを告げた。終演後のサヨナラパレードには劇場に入れなかったファンを含め約6000人もが殺到。最後の勇姿を見守った。

 最後の大階段は「和物が多かった私らしく」と、タカラジェンヌの正装である紋付きに緑の袴で下り、ペンライトが揺れた超満員の客席を「目が2つじゃ足りないぐらい。この光景を焼き付けております。世界中どこを探してもこんな光景はない」と大感激で振り返った。

 6回続いたカーテンコールでは涙もなく、笑いにあふれたが、終演後の会見では「今日は朝から何気ない会話や瞬間にグッとしっぱなしでした」と舞台裏で泣き続けていたことを明かした。さらに本拠地への思いを聞かれると「“ここに入りたい”という思いでずっと来て…」と話し始めると涙で声を震わせスタッフが差し出したハンカチで頬をぬぐうほど大泣きした。

 身長1メートル68と決して恵まれた体格ではない中トップスターに上り詰め、宝塚大劇場でのお披露目公演「ルパン三世」以来、全5作連続100%以上の稼働率という劇団史上初の記録を打ち立てた“大トップ”の熱い思いを見せたラストステージとなった。東京公演は6月16日〜7月23日。

続きを表示

2017年5月29日のニュース