「007」3代目ジェームズ・ボンド R・ムーア氏死去 89歳

[ 2017年5月24日 05:30 ]

死去したロジャー・ムーア氏
Photo By UPI=共同

 英人気スパイ映画「007」シリーズで、主人公ジェームズ・ボンド役を務めた英俳優ロジャー・ムーア氏が23日、スイス国内の自宅で死去した。家族がツイッターで声明を出した。89歳。がんを患っていたという。3人の息子は「短いが勇敢ながんとの闘いだった」とつづった。

 1927年、ロンドン生まれ。40年代から俳優としての活動を始め、50年代には米国に渡り、映画「雨の朝巴里に死す」などに出演した。73年に「007」シリーズの3代目ジェームズ・ボンド役に抜てきされ、国際的スターとしての地位を確立。70〜80年代にかけ「死ぬのは奴らだ」「私を愛したスパイ」など、歴代のボンド役俳優の中で最多となるシリーズ7作品に出演した。

 国連児童基金(ユニセフ)の親善大使を務めるなど慈善活動にも積極的に関与。2002年サッカーW杯日韓大会で来日した際に世界の子供の状況について講演を行ったこともあった。03年にはナイトの爵位を授与された。日本のCMに出演したこともある。

 共同電によると、昨年11月にロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールのステージに姿を見せたのが公の場に出た最後。故人の遺志によりモナコで内輪の葬儀を行うという。

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