夏木マリ 10年ぶり映画主演 震災テーマ、夫亡くした女性演じる

[ 2017年5月15日 06:00 ]

映画「生きる街」に主演する夏木マリ
Photo By 提供写真

 夏木マリ(65)が10年ぶりに映画に主演する。2014年公開の「捨てがたき人々」などで知られる榊英雄監督の「生きる街」(来年春公開)で、東日本大震災で漁師の夫を亡くした女性を演じる。被災地支援ライブなど復興支援にさまざまな形で携わってきた夏木は「日本人として忘れてはならない震災をテーマにした作品」としている。

 映画は被災した海沿いの町を舞台に夫を亡くした主人公と家族のその後と再生を描く物語。震災後、民泊の営業を始めた主人公の元にかつて同じ町に住んでいた男性が韓国から訪れ、夫の知られざる姿が明かされていくという展開をたどる。

 韓国の人気ロックバンド「CNBLUE」のイ・ジョンヒョン(27)が邦画初出演する。

 昨年11月に宮城県石巻市で撮影を行っていた際に、福島県沖を震源とするマグニチュード7・4の地震が発生。石巻市で高さ80センチの津波を観測した。夏木は「現実を突き付けられた思いがした。地震を経験して、さらに(役に)入った」と振り返り、役を演じるにあたって「負けないぞという思い、セリフに出てくる“けっぱる(東北弁で頑張る)”という思いを大切にした」と明かした。

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2017年5月15日のニュース