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VR蓮舫さく裂か単なるガス抜きか―GW開けに“安倍人事”集中審議

民進党・蓮舫代表
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 【小池聡の今日も手探り】ゴールデンウイーク(GW)明けの5月8、9の両日、衆参両院の予算委員会で安倍晋三首相らが出席する集中審議が行われる。東日本大震災をめぐり「東北でよかった」などと発言した今村雅弘氏の復興相辞任を受けて野党が要求、自民党が受け入れた。見どころの1つは、民進党をはじめとした野党の「追及力」だ。

 衆院では8日、参院では9日にそれぞれ5時間開催。テーマはともに「安倍内閣の基本姿勢」。政務三役の不適切な言動が繰り返されており、野党は「おごり」「緩み」と指摘される安倍1強政権での任命責任を首相に厳しく迫る構えだ。

 また、学校法人「森友学園」(大阪市)をめぐる国有地売却問題の再燃も狙う。籠池泰典前理事長が4月28日に民進党のヒアリングに応じ、財務省との交渉内容について「首相夫人の昭恵氏には適時、電話で報告」などと話したほか、財務省担当者が交渉過程で「特例」と発言したとされる音声記録の存在も明らかになっており、昭恵夫人らの参考人招致要求の機運を盛り上げたいところだ。

 さらに、政府・与党が今国会中の成立を目指している「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案についても廃案に追い込むべく問いただす。首相の改憲20年施行発言も取り上げられそうだ。

 攻めどころ盛りだくさんの感もあるが、野党の動向を注視している与党関係者からは「今のところ、政府を追い詰めるような“爆弾”は見当たらない。今村氏は辞任してしまっているし、今の野党のレベルからしたら、この集中審議はあまり怖くない。アラートは鳴っていない」と余裕の弁。その上で「しいて注意するとしたら、カ〜ッとなりやすい総理の失言。攻める側からしたら“テレビ映え”する」と話した。

 別の与党関係者は「追及するばかりが野党の役割ではない」と指摘。「国民の一番の関心事は北朝鮮危機に関するものではないか。トランプ米大統領とはどこまで話し合っているのか、有事の際に米軍とはどこまで行動をともにするのか、日本政府の対処方針はどうなっているのか…話せないことは多いのだが、それを総理からどこまで引き出せるか」。そして、皮肉たっぷりに付け加えた。「内閣支持率を上げる結果になるかもしれないが」。

 予定される注目の質問者は、参院では舌鋒鋭い追及が売りの民進党・蓮舫代表。同党は4月末にIT企業ドワンゴが主催したイベント「ニコニコ超会議」で、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)技術を使ったゲーム「VR蓮舫」を一般公開。首相に扮(ふん)したプレーヤーが蓮舫代表から「イエスかノーで答えてください」「あなたの答弁には納得できません」などと厳しく攻め立てられ、測定した心拍数によって「首相適性度」が判定されるもの。話題となり、「くだらない」「おもしろい」と賛否両論を呼んだ。

 離党ドミノに見舞われている民進党。東京都議選(7月2日投開票)は壊滅的な結果になるとの見方がなされている。そこから党勢がさらに、そして加速度的に低迷していく―こんな“仮想”がすぐに浮かんできてしまう。

 自民党が国会審議への影響を懸念してようやく応じた形の集中審議。6月18日までの会期を考えた場合、野党がアピールする格好の舞台はそう多くはなさそうだ。そうした情勢下で、反転攻勢どころか、「単なるガス抜きの場」との印象を与えただけで終われば、“仮想”はまた一歩“現実”へと近づいていきそうだ。 (編集委員)

 ◆小池 聡(こいけ・さとる)1965年、東京都生まれ。89年、スポニチ入社。文化社会部所属。趣味は釣り。10数年前にデスク業務に就いた際、日帰り釣行が厳しくなった渓流でのフライフィッシングから海のルアー釣りに転向。基本は岸からターゲットを狙う「陸(おか)っぱり」。

[ 2017年5月4日 10:30 ]

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