月９「貴族探偵」岡山天音が生瀬勝久と絶妙コンビ　羽鳥Ｐ絶賛「天才的」

「貴族探偵」で“ゆとり刑事”を好演している岡山天音（Ｃ）フジテレビ
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　若手注目株の俳優・岡山天音（２２）がフジテレビ「貴族探偵」（月曜後９・００）にレギュラー出演。“ゆとり刑事”を好演して存在感を示している。フジテレビの羽鳥健一プロデューサーに起用理由などを尋ねた。

　１９８７年４月からドラマ枠になった同局の看板枠「月９」の３０周年を飾る作品。原作は、２０１１年に「隻眼の少女」で日本推理作家協会賞に輝くなど、推理小説の常識を覆す作品を世に送り続けている俊才・麻耶雄嵩（まや・ゆたか）氏の「貴族探偵」「貴族探偵対女探偵」。召使いに推理を任せ、自分は事件関係者の女性と会話を楽しみ、遊びに興じるという異色の探偵（相葉雅紀）を描く。

　岡山が演じるのは、神奈川県警捜査一課の刑事・常見慎吾。ゆとり世代で、仕事に情熱はないが、ソツなくこなす“省エネ勤務”がモットー。生瀬勝久（５６）演じる警部補・鼻形雷雨の部下。天然の上司にツッコミを入れ、笑いを誘う絶妙なコンビぶりがＳＮＳ上でも評判になっている。鼻形も常見もドラマオリジナルのキャラクター。

　常見役について、羽鳥氏は「脚本家の黒岩（勉）さんや中江（功）監督と打ち合わせをしている際、生瀬さん演じる鼻形警部補の強烈な熱い天然キャラクターに、冷静な天然キャラの年下の相棒を構築して、あてがったら、おもしろいのではないか、という話になりました。その後、黒岩さんが脚本上で、鼻形が常見のことを『あのゆとりペラペラ野郎が』と表現した時、この先の常見役のあり方がパーッと見えた気がします」と誕生経緯を説明。スタッフの助言で「出演作品をいくつか拝見させていただいたら『あ、常見がいる！』と思いました。実際に演じていただくと、あまりにハマっており、怖いくらいでした」と起用理由を明かした。

　若手ながら、ベテランの生瀬を向こうに回して確かな演技力を発揮。羽鳥氏は「本当にナチュラルに、ユルユルに肝が据わっているというか、生瀬さんの演技のテンポの良さはとてつもないのですが、それを絶妙に崩したり、フォローしたりと、２人のやり取りは見ていて飽きることがありません。監督の芝居づけに対しても予想以上のリアクションをナチュラルに返してくるのは天才的です。今後の活躍が期待されますし、また次もお仕事をご一緒したい素敵な役者さんです」と絶賛している。