こじはる 29歳誕生日にAKB卒業、大粒涙「全てを与えてくれた」

[ 2017年4月20日 05:30 ]

終演後、劇場バルコニーに立つ小嶋陽菜
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 AKB48の小嶋陽菜(29)が誕生日の19日、東京・秋葉原の専用劇場で卒業公演を行った。05年12月に1期生としてスタートして約12年。最近はファッションモデル、競馬予想家など幅広い分野で活躍し、前田敦子(25)や大島優子(28)らが去った後のグループを支えてきた。終演後の会見で「AKBとは?」との問いに「全てでした」と答えた。

 青春をささげた劇場での最後のあいさつ。250人の観客に「AKBが私に全てを与えてくれた。本当にありがとう、AKB」とグループへの感謝の思いを伝えた。

 その目から大粒の涙がこぼれたのは、公演の途中、メンバーと誕生日を祝った後に総合プロデューサー・秋元康氏(58)の手紙が読み上げられた時だった。

 秋元氏は「君は手のかからないメンバーだった。やるべきことをやって自分の時間をつくっていた」と初期の頃を回想。「君に甘え、30歳を超えても、いてくれたらいいと思っていた」と振り返りつつ「もう陽菜に甘えられない。第二の人生を祝福します」と惜別の言葉を贈った。

 小嶋は「2年前に卒業していたら、こんな手紙はもらえなかったと思う。これまで長かったが、長くやって良かった」と涙をかみしめた。

 公演は自身がプロデュースし「思い出の曲を詰め込んだ」という内容。最後のセンター曲となった「シュートサイン」でスタートし、アンコール最後の「夕陽を見ているか?」まで計20曲を披露した。

 終演後には、劇場近くで記者会見。「小嶋さんにとってAKBとは?」との質問に「今までは全てでした。明日から、それがなくなるので、どうなるのか楽しみです」と明るい表情で答えた。

 最後の公演を振り返り「予想外のメンバーが泣いた」と、過去にほとんど涙を見せたことのない渡辺麻友(23)、柏木由紀(25)の名前を挙げ、メンバーの反響の大きさを訴えた。

 卒業で恋愛も解禁。「私がアイドルだと思って遠慮していた人もいると思うから、周りの変化が楽しみ。誰か来るのかな?」と笑顔。「今、いいなと思っている人は?」との問いは「いないです」と否定した。

 今後はファッション関係の仕事を中心に活動する意向だが「何か機会があれば歌いたい」とも語り、古くからのファンに期待を持たせた。

 ◆小嶋 陽菜(こじま・はるな)1988年(昭63)4月19日生まれ。埼玉県出身の29歳。05年10月、AKBの1期生オーディションに合格。08年9月、高橋みなみ、峯岸みなみとのユニット「ノースリーブス」結成。13年10月発売のAKBのシングル「ハート・エレキ」で初センター。16年6月の総選挙開票イベントで、卒業する意向を表明。今年3月発売の「シュートサイン」で最後のセンターを務めた。

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