初回好発進、小栗「CRISIS」の魅力 規格外の格闘シーンと骨太物語

[ 2017年4月18日 11:00 ]

「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」に出演する小栗旬(左)。規格外の格闘シーンが話題に(C)カンテレ
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 好スタートを切った俳優・小栗旬(34)主演のカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(火曜後9・00)。初回の平均視聴率は関東地区で13・9%、制作・関テレのお膝元・関西地区では18・4%(数字はビデオリサーチ調べ)と大台に迫った。魅力は規格外の格闘シーンと骨太な作品の面白さ。18日放送の第2話を前に小栗は「第2話は第1話の100倍面白い!」と魅力をアピールした。

 「SP」シリーズや小栗の主演作「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」(テレビ朝日系)などで知られる、直木賞作家の金城一紀氏が原案・脚本を手掛けるアクションエンターテインメント。テロや政治的な問題に立ち向かう公安機動捜査隊特捜班の活躍を描く。

 小栗はある特殊任務で心に深い傷を負い、除隊した過去を持つ元自衛官の主人公・稲見朗役。特捜班のメンバーには、小栗と民放連続ドラマ初共演となる西島秀俊(45)のほか、田中哲司(51)、野間口徹(43)、新木優子(23)。特捜班の創始者である警察庁警備局長を長塚京三(71)が演じる。

◆高度なアクション技術、西島ら出演者の心理描写も巧み

 初回の新幹線でのバトルシーンなど、小栗や西島のアクションシーンが話題に。第2話では2017年「ジャパンアクションアワード」で最優秀ベストアクション男優賞を受賞した俳優・山口祥行(45)とド派手なアクションを繰り広げる。小栗演じる稲見が駆使するのはフィリピン武術「カリ」の「グンティン」。相手が繰り出すパンチに対して素早く相手の腕の急所に打撃を与えていく技で、小栗自身がこのシーンを振り返って「稲見のグンティン祭りを楽しんでいただけたらと思います」と語るほど、グンティンを多用したバトルが展開される。小栗と山口が激しい練習を経て培ったあうんの呼吸と、高い技術をもって繰り広げる規格外の高速格闘シーンは必見だ。

 WOWOWとTBSが共同制作したハードボイルド作「MOZU」シリーズで、主人公の公安捜査官を熱演した西島の存在感も光る。第2話では西島演じる田丸は善と悪が入り乱れる状況で、ある決断をすることに。「私がいつかこの腐ったシステムを変えてみせます」という言葉を発するなど、深い葛藤も描かれていく。「MOZU」で夫妻役を演じた石田ゆり子とも共演。石田演じる千種との密会も描かれ、2人の関係性が徐々に明らかに。西島は「ここだけ違うドラマを撮影しているみたいです」と照れながら田丸と千種のシーンを語った。

◆小栗、作品に太鼓判「第2話は第1話の100倍面白い!」

 第2話は「国家の危機に関する情報」を伝えるため、田丸と待ち合わせをしていたフリージャーナリストの男が、田丸の目の前で何者かに毒物を注入され死亡してしまう。自然死という警察の判断に政府の関与を疑う特捜班は、彼が絶命間際に残した「アリス」という言葉を手掛かりに、独自に捜査を開始。しかし、捜査中の稲見と田丸に何者かが雇った殺し屋・若松(山口祥行)の影が忍び寄る。はたして、「アリス」の意味とは?そして事件に潜む汚れた権力の正体とは…という展開。

 小栗はド派手な格闘シーンと骨太な物語の展開に「第2話は第1話の100倍面白い!」と胸を張る。散りばめられた伏線によって回を追うごとに深みが増す作品に注目だ。

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