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松方さん、渡瀬さんにささげるオマージュ上映に拍手喝采!

松方弘樹さん(左)と渡瀬恒彦さん
Photo By スポニチ

 【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】シネマヴェーラ渋谷という映画館で「抗争と流血 東映実録路線の時代」と題した特集が開催中だ。1973年に公開された「仁義なき戦い」のヒットが起爆剤となった実録路線の中でも傑作の呼び声高い作品が連日上映されている。

 初日の4月1日に劇場に足を運び、中島貞夫監督(82)の「実録外伝 大阪電撃作戦」(76年公開)を観てきた。大阪制圧を目指す暴力団と地元の武闘派愚連隊の壮絶な戦いを描いた衝撃作。1月21日に74歳で亡くなった松方弘樹さんと、3月14日に72歳で永眠した渡瀬恒彦さんがコンビを組んで巨大組織に立ち向かう。2人の追悼作といった趣にスクリーンに向かって拍手も送られた。

 出演陣が半端じゃなく凄い。ここから故人も敬称略で書かせてもらうが、主演の松方、渡瀬の他に丹波哲郎、小林旭(78)、梅宮辰夫(79)、成田三樹夫、室田日出男、石橋蓮司(75)、川谷拓三、志賀勝(75)、中原早苗、片桐夕子(65)…とにかく豪華なキャスティングだ。加えて、松方の実弟、目黒祐樹(69)も出演し、兄弟共演を果たしている。

 その目黒が上映後にトークショーを行い、満員のファンを喜ばせた。本人曰く「実録もので兄と共演したのは、この1本だけ」だそうで、目黒にとっても忘れられない作品になっている。

 「当時、僕は実録ものを避けてました。だってみんな怖いし、逃げていた…」と会場の笑いを誘いながら、「そんな時に中島先生が声をかけてくれたんです。兄の松方からも“やってみたらいい”と背中を押されたのが出演の経緯です」

 髪をオールバックにして左目には白いコンタクトを装着するなど、特殊メークで“凄み”を増幅させた目黒は「マシンガンを持ったのは初めて。だけど“実録版オールスター勢ぞろい”みたいな映画で本当に凄い迫力でしたよ。先輩たちの中に入ると僕なんかはまだまだガキでした」と苦笑いを浮かべて振り返った。

 実録路線花盛り。「レギュラー出演陣は我が物顔で京都撮影所内のど真ん中を闊歩(かっぽ)し、テレビ時代劇に出ていた僕たちは“失礼します”と言いながら端の方を歩いていた」と70年代半ばの撮影所秘話も披露した。

 「中島貞夫監督の最高傑作」と言う人もいる「大阪電撃作戦」。目黒も「兄とは敵同士(の設定)でしたが、怖いながらも現場は楽しかった」と満足そうにうなずく。そして「今作ろうと思っても、あれほどの層はそろわないでしょう」と重ねて強調して、トークショーを締めくくった。確かに俳優たちのギラついた演技に、観ているこちらの血も騒いだ。

 特集は21日まで。ニュープリントでよみがえる「沖縄やくざ戦争」(監督中島貞夫、76年)がラストを飾る。(編集委員)

 ◆佐藤 雅昭(さとう・まさあき)北海道生まれ。1983年スポニチ入社。長く映画を担当。

[ 2017年4月13日 10:00 ]

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