桜田淳子さん3年半ぶり歌った 復帰見据え“大一番”ノリノリ5曲

[ 2017年4月8日 05:30 ]

ガッツポーズで会場入りする桜田淳子さん
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 元歌手の桜田淳子さん(58)が7日、東京・銀座の博品館劇場で行われた音楽公演「スクリーン・ミュージックの宴」にゲスト出演した。ファンの前でステージに立つのは約3年半ぶり。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者である桜田さんの芸能活動再開について、被害者の会などから出演に反対する声明が出ていたが、ノリノリで5曲を歌唱。芸能界復帰へのステップだったとの見方があるが、今後のことには触れなかった。

 13年11月に同所でデビュー40周年記念公演を行って以来のステージ。桜田さんが登場すると「淳子ちゃーん」の大歓声が上がった。前回よりもややふっくらした印象で「こんなに緊張したのは久しぶり」とほほえんだ。名作映画の音楽を生演奏と歌で再現する公演で、桜田さんはゲストの一人として、80、83年に主演したミュージカル「アニーよ銃をとれ」の劇中歌4曲をメドレーで披露。380人の満員の客席を見渡し「皆さん、桜田淳子がどれだけ年をとったのか興味があったのでしょう」と観客を笑わせる余裕も見せた。

 関係者が「芸能界復帰を見据えたステージ」と明かす“大一番”。桜田さんは「もう1曲!」と呼びかけ「化粧」(81年)をタイトルコール。♪流れるな涙 心でとまれ…と、震える声で表現力豊かに歌い上げた。

 会場に出入りする際には取材陣から「芸能界復帰は?」「今後の予定は?」などと矢継ぎ早に聞かれたが、無言を貫いた。会場に入る時は私服だったが、出る時はステージ衣装のままで笑みを浮かべて帰途に就いた。

 全国統一教会被害者家族の会と全国霊感商法対策弁護士連絡会が桜田さんのタレント活動復帰に反対する声明を4日に都内で発表。桜田さんの言動が注目され、終演後には会場前に報道陣とやじ馬約200人が集まった。

 今後は芸能界復帰を目指すとみられるが、桜田さんの元所属事務所「サンミュージック」の相澤正久社長は「うちから復帰することはありません」と語る。桜田さんの恩師で、13年5月に亡くなった同社の相澤秀禎会長の「被害者がいる以上、教団を脱会しないと復帰させられない」という生前の思いを遺志として継いでいる。

 桜田さんは合同結婚式に参加し、芸能活動を休止する前年の91年に個人事務所を設立。活動を再開する場合は個人で行っていく可能性が高そうだ。関係者は「今後のファンと世間の反応を見て復帰するかどうかを判断するのではないか」と話した。

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