俳優の肉倉正男さんが死去 83歳 肺炎で

[ 2017年4月6日 15:29 ]

 劇団民芸演技部の肉倉正男(ししくら・まさお、本名肉倉宝正=ししくら・ほうしょう)さんが3月29日午後9時7分、肺炎のため横浜市内の病院で死去したことが分かった。6日、劇団民芸が発表。83歳。東京都出身。葬儀は近親者で執り行われた。

 肉倉さんは1933年4月16日生まれ。立正大学仏教学部宗学部卒業、同大学社会学科哲学専攻中退。1961年4月に劇団民芸俳優教室へ入団。

 小山祐士作「泰山木の木の下で」(1963年)で医者役、アンネフランク原作「アンネの日記」(64年)でデュッセル役、久保栄作「吉野の盗賊」(92年)で藤内役、小幡欣治作「浅草物語」(2004年、08年)で浅岡役などを務めた。

 1984年、旅公演中の「セールスマンの死」で主演・滝沢修が負傷した際にはウィリー・ローマン役を務めた。

 最後の舞台は2013年9月に東京で上演した井伏鱒二原作・吉永仁郎脚本「集金旅行」だった。

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2017年4月6日のニュース