中村勘九郎 20年越しの父子大河主演に喜び「ちょっと勝ったんじゃないかな」

[ 2017年4月3日 17:37 ]

大河ドラマ「いだてん」発表会見で笑顔の(左から)中村勘九郎、阿部サダヲ、脚本の宮藤官九郎氏
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 NHKは3日、2019年大河ドラマ(第58作)の主演とタイトルを発表した。歌舞伎俳優の中村勘九郎(35)と俳優の阿部サダヲ(46)が主演。中村が前半の中心、阿部が後半の中心となり、物語をリレーする。題名は「いだてん〜東京オリムピック噺〜」。

 勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、1912年ストックホルム大会に日本人として五輪初参加した金栗四三(かなくり・しそう)を、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(たばた・まさじ)を演じる。

 同局の連続テレビ小説「あまちゃん」(13年前期)をヒットに導いた人気劇作家の宮藤官九郎(46)が大河ドラマの脚本を初担当。20年の東京五輪を控え「日本と五輪」をテーマとするオリジナル作品で、日本が五輪に初参加したストックホルム大会の1912年から東京大会の64年までの52年間を描く。

 勘九郎の父・中村勘三郎さんも99年の大河ドラマ「元禄繚乱」に主演。20年越しの“父子大河主演”を果たし、勘九郎は「素直にうれしいです。父は大石内蔵助を演じましたが、大河ドラマで近代で金栗さんを演じられるという部分では(父に)ちょっと勝ったんじゃないかな。歌舞伎役者なのに、現代。とてもうれしいです」と心境。「父からは、大河ドラマについては飲んでいる話しか聞いていないです」とした。

 また「勘三郎さんが健在だったら、どんなアドバイスをくれる?」の質問には「自分も出せって言うんじゃないですか。うちの父の性格なので、宮藤さんのところに直談判にし行くと思います。オレ晩年をやるよって言い出すかもしれません」と笑いを誘った。

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