テレ朝会長 土日ゴールデンの報道に攻めの姿勢「テレ朝らしい選択」

[ 2017年3月28日 15:47 ]

 テレビ朝日の定例社長会見が28日、都内の同局で行われた。出席した早河洋会長兼CEOは4月から土日の午後9時に報道番組を大幅改編を行ったことについて「テレビ朝日らしい選択」と期待を寄せた。

 同局では4月から土曜日はフリーアナウンサーの高島彩(37)がキャスターを務め、インフルエンサーとして俳優で歌手のディーン・フジオカ(36)が出演する「サタデーステーション」、日曜日はフリーアナウンサーの長野智子(54)がキャスターを務める「サンデーステーション」がそれぞれスタート。平日の「報道ステーション」と合わせて月曜日から日曜日までGP(ゴールデンプライム)帯でニュースが並ぶことになる。

 早河会長は「ゴールデン、プライムはエンタメのものだという概念を私どもは独自にニュースによって切り開いてきた」「ニュースステーション」「報道ステーション」と30年にわたり、プライム帯にニュースを放送してきた自負を口にし、「ゴールデン、プライムで十分視聴率が取れる、ニーズがあるということ。それを土日に拡大するという戦略、テレビ朝日らしい選択と言っていいと思う。池上(彰)さんの番組はどの局でやっても一定の支持があるように、ゴールデンタイムの土日でも報道へのニーズがあると判断いたしました。女性の時代とも言われるので、アンカーウーマンは高島彩さんにお願いしてスタートしていきたい」。その上で「視聴率的には、おそらく定着までは苦戦することは十分覚悟しています。秋ぐらいには結果を出していきたい」と見通しを述べた。

 今回の改編に伴い、長年愛されてきた洋画放送枠の「日曜洋画劇場」が消滅し、2時間ドラマ枠「土曜ワイド劇場」は「日曜ワイド」として日曜朝10時枠に枠移動する。「視聴者から惜しむ声があります」と両枠の終了を惜しむ声があることを認めつつ、「2時間サスペンスは日曜10時が中心となりますが、編成上の工夫で改編期や年末年始などに対応することも考えています。視聴率が期待できる洋画の大作も同じようにゴールデン帯で編成する予定です」と今後もゴールデンで2時間ドラマ、洋画などを放送する可能性があることを強調。「2時間ドラマや洋画が全く消えてしまうということはありありません」と呼びかけた。

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2017年3月28日のニュース