「直虎」井伊直親12回で退場は早過ぎ?CPに理由を聞く

[ 2017年3月27日 09:00 ]

「おんな城主 直虎」第12回で討たれた井伊直親(三浦春馬)(C)NHK
Photo By 提供写真

 26日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜後8・00)第12回で、三浦春馬(26)演じる井伊直親が今川勢に討たれ、物語から退場してしまった。このタイミングでの退場は物語の展開としていささか早すぎたのでは?そんな疑問を制作統括の岡本幸江チーフプロデューサーにぶつけてみた。

 井伊直虎(柴咲コウ)、小野政次(高橋一生)とともに子役時代を第4話までたっぷり描き、成人後も大きな存在感を見せていた直親。それだけに第12回で直親の死が描かれると、ツイッターでは「直親!! 死ぬの早すぎるよ、辛い!! もうこの3人は見れないの?」「三浦春馬(直親)もう死んじゃったよ! え、もう出番無しですか… 」と惜しむ声が相次いだ。

 岡本氏は「直親が生きていると(直虎が)城主にはならないので。(序盤で退場してしまうのは)城主になってからの直虎の奮闘を描くためには仕方がないというのが正直なところ」と説明する。歴史上の定めという考えだ。歴史にたらればはないが、もし直親が当主としてずっと生きていたら「直虎がこんな大変な思いをするということはなかったでしょうね」と存在しなかった物語にも思いを馳せた。

 直親が直虎より早く世を去るのは歴史上変えられない事実。「別れなくてはならないのであれば、その別れを最大限ドラマチックに描きたいということで撮影しました」と11回、12回にかけて別れを描いた意図を明かした。直虎にとって、そして井伊家にとって直親の死は当然悲劇だが、「直親が死んでしまったからこそ、ある意味直虎と結ばれたというのでしょうか。直虎が自分の使命を引き受ける、そんなストーリーにすることで直親の死を乗り越えていきたいと思っています」と岡本氏の解釈を口にした。

 12回のラストで次郎法師が初めて井伊直虎を名乗り、タイトルにもなっている城主・直虎が誕生する。ここまでは主人公でありながら井伊家の中心にいるとは言いづらい存在だったが、13回からは物語が一気に転換。直親らとの悲しい死の別れを経て、一転エネルギッシュな直虎を中心に物語が進んでいく。

続きを表示

2017年3月27日のニュース