柴咲コウ“直虎”誕生の瞬間は会心演技「思い出せないくらい気持ち良かった」

[ 2017年3月25日 08:00 ]

NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で主演を務める柴咲コウ(C)NHK
Photo By 提供写真

 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜後8・00)で大河初出演にして主演を務める女優の柴咲コウ。26日放送の第12回「おんな城主直虎」では、柴咲演じる主人公・次郎法師が井伊家の家督を継承。名を井伊直虎に改め、ついに“おんな城主”誕生の瞬間を迎える。柴咲は、城主となった瞬間のシーンについて「どういう気持ちで演じていたのか思い出せないくらい気持ち良かった」と表現。城主・直虎に手応えを感じていることを明かした。

 クランクインからの半年を「あっという間ですね」と振り返る柴咲。初の大河出演ゆえの不安もあったと語るが、「楽しく和気あいあいと撮影できているので、それが画面にも伝わればいいなと思っています」と充実感たっぷりだ。

 柴咲演じる次郎法師は、放送開始から約1カ月後の第5回「亀之丞帰る」(2月5日放送)で“本格登場”。第1〜4回までは幼少期・おとわを演じた新井美羽(10)ら子役たちの好演が話題を呼んだ。「一視聴者のような気持ちでオンエアを見ていた」という柴咲は、「スッキリとしたすがすがしさのようなものを感じて、それが子役の持つ力なのかなと思いました。明確な分かりやすさ、小気味良さというものはずっと続けていきたいですね」と感想を語る。

 第11回(19日放送)直後に放送された第12回の予告で、次郎法師は「われが、井伊直虎である!」と力強く宣言。装いはこれまでの尼姿からはかま姿へと変わり、髪型も“おかっぱ頭”へと一新されていた。

 柴咲は、城主となって宣言するシーンについて「昨年末ぐらいに撮ったんですけど、あまり覚えていないというか、どういう気持ちで演じていたのか思い出せないくらい気持ち良かったんですよ」と述懐。「なんだかいろいろなことが噛み合って、宣言するところは違和感が何もなかったんですよ。何も違和感が残らずに13話へつながっていくんだなと感じました」と手応えを明かす。

 城主となって初めて屋敷に座ったときの心境を聞かれると「やったー!って感じです」とおどけてみせる。だが、すぐさま真剣なまなざしに変わり「座ってみると、思い描いていたものとは違うなと思いました。そこに君臨することで上から人を見下すようなところもあるのかと思ったけど、全然そうじゃなかった。いろいろな人の気持ちを客観的にくんで、バランスを見ながら調整していく席なんだと思いました」と城主の席から見える“景色”について語る。

 今後の見どころとしては、高橋一生(36)演じる幼なじみの小野政次との関係性の変化を挙げ、「2人で魂をぶつけたお芝居ができたような気がします」とニヤリ。「切磋琢磨するような部分も出てきます。今大注目株の高橋一生さんなので、見ている女性は『政次〜!』といった感じになるんじゃないですかね」と笑いを交えて予告した。

 第11回で今川からの呼び出しに応じ、駿府へ向かった井伊直親(三浦春馬)ら。だが、次郎法師の願いもむなしく道中で今川勢に取り囲まれる。悲しみに直面しながらも、奮起して城主となることを決意する直虎。“おんな城主”が誕生する瞬間の、柴咲の会心の演技から目が離せない。

続きを表示

2017年3月25日のニュース