三代目JSB山下健二郎、メンバーと演技論は…「岩ちゃん」秘話明かす

◇山下健二郎インタビュー２◇

ドラマ「Ｌｏｖｅ　ｏｒ　Ｎｏｔ」で主演を務める三代目Ｊ　Ｓｏｕ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓの山下健二郎
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　人気ユニット「三代目　Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓ」の山下健二郎（３１）が初主演作で“明るい三枚目キャラ”を好演している。映像配信サービス「ｄＴＶ」がフジテレビと共同制作する連続ドラマ「Ｌｏｖｅ　ｏｒ　Ｎｏｔ」（毎週月曜午前０時配信）で２０日にスタート。男女６人の恋が絡み合う王道ラブストーリーに挑戦した。ダンスパフォーマー、俳優、ラジオパーソナリティーなど様々な表現者としての顔を持つ山下に単独インタビューを行い、自身の演技論や三代目メンバーとの“芝居談義”について聞いた。

――三代目Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓのメンバーと芝居に関して話をするときはありますか？

　「それぞれがやっている仕事や撮影の話はしますが、演技論についてはしないです。メンバーそれぞれのやり方があると思うし、そこは触れないようにしているのかもしれません。互いのことを知りすぎているから、逆にしないのかも。でも、メンバーが出ている作品を見て、笑い話にすることはありますよ。岩ちゃん（岩田剛典）の凄く照れくさいセリフを見て、他のメンバーが笑いながら“岩ちゃん、普段あんなこと言わないじゃん！”とか話しています（笑い）」

――芝居へのアプローチはメンバーそれぞれ違うので、互いに干渉しないのですね

　「演技レッスンを重視するタイプ、ずっと台本とにらめっこして覚えるタイプ、自分自身の感覚を大切にするタイプ…。芝居へのアプローチは全く違うのですが、どれがダメだとかではなく、すべて正解だと思います。他のメンバーが参加している作品はもちろん知っていますし、出演作を見ることもあります。三代目で活動するときは常に一緒にいるので、演技自体の話より“あの俳優さんの芝居はやっぱり凄かったよ”とか“こういう映画を見たけど凄く良かった”とか、それぞれが刺激を受けたことについて話しますね。そういう話をするのは面白いです」

――表現者としてダンスと演技は違う感覚ですか？

　「リンクする部分はありますが、僕は違うと思う。個人的な意見では、演技の方がセンスの影響が大きいかもしれません。ダンスは積み上げてきたものが表現力に出る。練習すれば裏切らない部分がたくさんある。演技は元から持っているセンスの部分が大きいのかなと思うことがあります」

――山下さん自身の演技へのアプローチは？

　「さまざまなアプローチの仕方があると言いましたが、僕は演技レッスンをすると駄目になってしまうタイプかもしれません。もちろん、演技レッスンはとても大切ですが、レッスンで学んだことに引っ張られてしまい、自分の演技が駄目になった経験があります。演技中に違和感があった。“この違和感はなんだろう？”と考えたときに、レッスンで学んだことを大切にしようとする気持ちに自分自身がとらわれてしまったと思った。そこで、レッスンを一度止めて、映画をたくさん見ました。いろいろな役者さんの演技を見て、自分の頭で“こうしよう、ああしよう”と考えていった方が、素直に演技ができた。撮影後の映像を見て“全然駄目だな…”と思ったことはもちろんありますが、自分で考え抜いてやった演技だったなと振り返ることができたのは嬉しかった」

――自分自身と向き合い、苦闘したことで得たスタイルなのですね

　「いろんなやり方があると思いますが、僕は自分の中で考えた方がいいかなと。勉強の仕方は人それぞれだと思います。“山下は何を言っているんだ”という人はもちろんいると思いますが、自分の考えでやったことなので納得ができます。いまも演技レッスンのワークショップなどのお知らせが届くのですが、ドキッとしますね。もちろん大切なのですが、正直に言うとちょっと俺はいいかなって…（笑い）。でも舞台は稽古が命だと思います。監督さんや共演者の方と一緒に話し込んでつくりあげるものかなと」

――三代目としての活動とソロでの活動。忙しい日々を過ごす中での気分転換は？

　「釣りです。バス釣り。ブラックバスなど淡水魚がメインです。日本は島国で海に囲まれている。きれいな湖や川もある。こんな環境はなかなかないので全国の人にオススメします（笑い）。釣りをしているときは無心になれますね。食事もトイレも控えるくらい没頭します。朝６時くらいに乗船して午後６時くらいまで１２時間ずっと。小学校３年の頃からやっているので、ダンスや芝居よりも知識が豊富です。この歳になっても“もっとうまくなりたい！”という気持ちがあるのです（笑い）。休みがあったら釣りのことをまず考えますね」