籠池氏証人喚問 相撲中継を“押し出し” NHK「最後まで放送」

[ 2017年3月23日 06:25 ]

新横綱誕生で盛り上がる大相撲春場所だが、籠池氏の証人喚問を中継するため、23日のNHK総合での放送は午後5時5分開始に
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 NHKはきょう23日、籠池氏に対する国会での証人喚問を総合テレビで放送する。喚問と重なる時間帯の選抜高校野球はEテレで、大相撲春場所はBS1で放送することになり、当初編成されていた人気コンテンツを“押し出す”形となった。

 NHKによると、参院での喚問を午前9時55分から11時54分まで、衆院を午後2時半から午後5時5分まで中継予定。何を言い出すか分からない籠池氏だけに審議が中断し、終了時刻が遅れる可能性も考えられるが、同局は「最後まで放送するつもりでいます」と説明。3月は毎年、国会審議やセンバツ、春場所の重なる時間帯があるため「番組編成が変わるのは珍しいことではない」としている。

 喚問が終わり次第、総合では春場所を中継する。放送開始予定の午後5時5分には通常なら平幕同士の対戦がすでに始まっており、全勝の稀勢の里を1差で追う栃煌山や珍手「居反り」の使い手・宇良ら人気力士の取組が終わっている可能性がある。今場所は新横綱の稀勢の里フィーバーで例年にない盛り上がりを見せており、9日目に平均視聴率20%の大台に到達するなど初日から高視聴率を連発している。

 一方、喚問の時間帯にEテレで中継されるセンバツには2年前の夏の準優勝校仙台育英(宮城)、夏春連覇を狙う作新学院(栃木)が登場。当初の日程では怪物清宮幸太郎選手(3年)率いる早実(東京)や部員10人の「21世紀枠」不来方(岩手)の試合が予定されていたが、雨天順延の影響であす24日にずれ込んだ。

 喚問中継の裏でテレビ朝日が午前9時55分から野球世界一を決めるWBCの決勝戦を放送。侍ジャパンは準決勝で米国に惜敗したため、「籠池喚問」との“対決”は幻に終わった。

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2017年3月23日のニュース