ソニン “指示待ち人間”に…キャパオーバーで3度倒れたことを告白

[ 2017年3月13日 23:17 ]

ソニン
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 歌手で女優のソニン(34)が、13日放送のテレビ朝日「しくじり先生 3時間スペシャル」(月曜後7・00)に出演。知らぬ間に“指示待ち人間”になって人生しくじっちゃった先生として、キャパオーバーで3度も倒れてしまったことを明かした。

 ソニンは1999年にテレビ東京の人気番組「ASAYAN」で「モーニング娘。」のオーディションを受けるも落選。しかし翌年、3人組ユニットとして「EE JUMP」を結成。しかし自身は取りえがない落ちこぼれだという意識が強く、「とにかく出された指示はやりきろう」「頑張りをみせよう」とアピールすることに集中し、自ら考えずに言われたことをやるだけになってしまったという。

 しかも、結成半年でメンバーの1人が脱退、その後2人組として無事デビューし、3ndシングル「おっととっと夏だぜ!」がオリコンチャートで5位を獲得するも、もう1人が不祥事を起こし、結局は2年で解散。他人のフォローもできず結局活動の場を失ってしまう。「どうしたいと聞かれてもわからなくて、涙と鼻血が止まらなくなった」といい、パニックになった挙げ句、「なんでもやるから残らせてください。指示をください」という“指示待ち人間”が完成してしまったという。

 そしてTBS「うたばん」で実家の高知から韓国まで570キロマラソンをやらされ、完走するとCDを出せるというチャレンジに途中で倒れてしまうも、CDはリリース。さらに体を張る仕事が増え、NGなしでなんでもある崖っぷち歌手となる。さらにまた「うたばん」で1人でドミノ6万個を並べるチャレンジに失敗して再び倒れてしまい、全身の震えが止まらなくなる悲惨な事態に、それもこれも「一切意見を言わない結果、指示が過剰になっていき、自分を追い込んでしまった」のだと反省。

 そして2002年には裸エプロン姿が大きな話題となった「カレーライスの女」をリリースするとグラビア仕事が増え、過激なダイエットに挑むことに。1カ月で10キロ減ったかと思えば次の1カ月で12キロ増える増減を3回繰り返し、リバウンドの女王と呼ばれることに。その結果、ジムに通って“筋肉女ソニン”になり、「ソニンは何がしたいんだ」とネットで叩かれてしまう。

 そうして世間から消えた人になっている時、人生を一変させる出会いがあった。それは大竹しのぶの舞台を見たことだったという。「しのぶさんの演技があまりにも凄すぎて」感動し、その直後にオーディションを受けて合格したのが、大竹主演、宮本亜門氏演出のミュージカル「スウィニー・トッド」だった。

 そうして「誰の指示でもない、はじめて自分が本当にやりたいことを見つけた。もしかしたらここが居場所かもしれない」と思うようになり、そこからソニンの復活がはじまった。事務所の反対を押し切ってニューヨークに留学し、帰国後は積極的に舞台に出演、2016年には栄誉ある菊田一夫演劇賞を受賞。授賞式では「マイノリティーの方もたくさんいらっしゃると思いますが、頑張っていればこうやって認めていただける日もあるんだなということを私を通じて感じていただければと思います」と感動的なスピーチをし、「指示でなく 決断した道 支持を得る」という教訓を得たことを熱く語っていた。

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2017年3月13日のニュース