NHK会長「ガッテン!」問題で謝罪、「気の緩みがないようにと伝えた」

[ 2017年3月2日 15:53 ]

NHK放送センター
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 NHKの上田良一会長(67)が2日、東京・渋谷の同局で定例記者会見を行い、2月22日に放送された総合テレビの健康番組「ガッテン!」(水曜後7・30)で糖尿病の治療に睡眠薬を直接使えるかのような行き過ぎた表現で誤解を与えたことについて「きのう(1日)の番組やホームページでもおわびしたように、申し訳なく思っている」と謝罪した。

 上田会長は「(同番組は)20年以上続く長寿番組で、視聴者の方々に愛されている番組。現場には気の緩みがないようにと伝えた」とコメントした。

 2月22日の放送では「最新報告!血糖値を下げるデルタパワーの謎」と題し、睡眠障害を改善することで血糖値も改善したとのデータを紹介。「睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができる」など不適切な表現があった。薬剤名が分かる映像も使い、この薬を推奨している印象を与えて配慮に欠けたとしている。「睡眠薬の不適切な使用を助長しかねない」などと批判が出ていた。

 番組の公式ホームページでは2月27日に「『最新報告!血糖値を下げるデルタパワーの謎』をご覧になった皆様へ」として謝罪文を掲載し、まずは番組の趣旨が「糖尿病の背景のひとつに睡眠の問題があることをお伝えする」ことだったと説明。しかし、「睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができる」など不適切な表現があったほか、薬剤名が分かる映像も使い、この薬を推奨している印象を与えたなどとして、「視聴者の皆様、医療現場の皆様、関係者の皆様に誤解を与え混乱を招いてしまったことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を記した。

 1日放送の番組内では、小野文恵アナウンサー(48)が冒頭3分間にわたり謝罪。誤りの内容を説明していた。

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2017年3月2日のニュース