昨年の“白いオスカー”から一転 黒人作品の受賞多数

[ 2017年2月28日 05:30 ]

第89回アカデミー賞発表・授賞式 ( 2017年2月26日    米ハリウッド・ドルビーシアター )

助演女優賞を受賞したビオラ・デイビス(AP)
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 昨年は演技4部門に黒人らマイノリティーが候補にならず“白いオスカー”と言われたが、今年は一転、最優秀助演男優賞に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ、同女優賞に「フェンシズ」のビオラ・デイビスが選ばれた。

 最優秀作品賞も、同性愛をテーマにした黒人少年の成長物語「ムーンライト」が受賞。今年ノミネートされた多くの作品は2年ほど前から製作が始まっており、昨年の反動でのノミネートではないが、期せずして黒人作品の受賞が多い結果となった。

 ▽「ムーンライト」 黒人少年が貧困や自身の性的指向に葛藤しながら成長していく姿を、青年期、成人期まで3幕に分けて描く。米マイアミ郊外の貧困地区で暮らす内気な性格のシャロンは、同級生のケヴィンが唯一の友達となり、高校生になったある日、お互いの気持ちに気づく。俳優のブラッド・ピット(53)が製作総指揮。日本では4月28日公開。

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2017年2月28日のニュース