冨田さん「今も心で笑ってる」 岩埼被告、大声で「殺せよ」

[ 2017年2月23日 11:55 ]

 はっきりとした声で訴えた。「犯人はきっと今も心の中で笑っていて、反省は一つもしていないと思います」。約9カ月前、東京・小金井で刺され、一時は重体となった冨田真由さん(21)は23日、東京地裁立川支部の公判で十数分間、意見を述べた。

 冨田さんは検察側近くの、白いついたてで囲まれた席で意見陳述。最初は消え入りそうな声だったが、次第にしっかりした口調に。「こんな人を野放しにしてはいけない」と訴えると、岩埼友宏被告(28)は「じゃあ殺せよ」と突然、ついたてに向かって大声で叫んだ。

 冨田さんにひるんだ様子はなく、「絶対に許してはいけない」と続けた。その後「自分の思い通りにならなければ人を殺そうとする人です。今度こそ殺しに来ると思います」と陳述すると、岩埼被告は再び「殺さない」と大声を出した。

 裁判長から退廷を求められた被告は「殺すわけがない」と叫びながら法廷を後にした。

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2017年2月23日のニュース