冨田真由さん「傷のない体を返して」 ついたてで囲われた席で証言

[ 2017年2月23日 10:49 ]

 東京都小金井市で昨年5月、音楽活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)が刺されて一時重体となった事件で、殺人未遂罪などに問われたファンの無職岩埼友宏被告(28)の裁判員裁判公判が23日、東京地裁立川支部(阿部浩巳裁判長)で開かれた。検察側は求刑する。

 この日は冨田さんが出廷し、ついたてで囲われた席で「悔しくてたまらない。(被告は)反省していないと思う。普通に過ごすはずだった毎日を返してほしい。傷のない体を返してほしい」と述べた。

 岩埼被告は起訴内容を認めており、主な争点は量刑。弁護側は「計画性はなかった」と主張している。

 起訴状などによると、昨年5月21日午後5時5分ごろ、小金井市本町のライブハウスが入る建物で、出演予定だった冨田さんの首や胸をナイフで多数回刺して殺害しようとしたとされる。

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2017年2月23日のニュース