「クロ現+」新キャスターの武田真一アナ、「ニュース7」離れ「寂しいな」

[ 2017年2月16日 16:15 ]

NHK「クローズアップ現代+」の新キャスターに就任した武田真一アナウンサー
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 NHKが16日、東京・渋谷の同局で「平成29年度NHK新キャスター」発表会見を行い、「ニュース7」を長年担当した武田真一アナウンサー(49)が「クローズアップ現代+」(月〜木後10・00)に“異動”となることを発表した。

 武田アナは08年から「ニュース7」を担当。同局のニュースの顔を務めてきた。4月から武田アナに代わって「ニュース7」の担当となる鈴木奈穂子アナウンサー(35)、高井正智アナウンサー(37)、井上あさひアナウンサー(35)、井上裕貴アナウンサー(32)のあいさつを聞いていた武田アナは「寂しいな」とポツリ。「9年間、『ニュース7』を担当して、本当にニュースセンターは僕の家のように感じていた。去年、紅白歌合戦のホールからニュースセンターに帰ってきた時は“あ、ホッとした”って。みんなにおかしいんじゃないの?って言われた」と笑わせつつ、「このニュースセンターを離れて、『クローズアップ現代+』のキャスターを担当することにいたしました。『クロ現』『クロ現+』は新年度で25年目を迎えます。四半世紀にわたって、テレビジャーナリズムの最先端を走ってきた番組です」とあいさつした。

 いわゆるストレートニュースを離れ、特集的な番組の担当となる。「ニュースが新聞だとすると、『クローズアップ現代+』は新書だと思う。いろんな話題をハードカバーほどじゃないけど、そこそこの読みモノにまとめて、スピード感よく、ビビットに出していく。25分ですから、新書を一冊読むより、物事を早く理解できる。時間は短いけど、より深く、よりリアルにこだわっていきたい」と番組の特性を説明し、「その分、たくさん勉強していかないといけないと思っています。国谷(裕子)さんとも時々お話することもあったが、週末は勉強されていたとお聞きしていた。そういうことが自分もできるか不安もありますが、正念場だと思って、勉強していきたい」と前身番組である「クローズアップ現代」を長年担当していた国谷裕子氏(60)を参考に、番組挑む覚悟を明かした。

 これまでは井上あさひ、杉浦友紀(33)、鎌倉千秋(38)、久保田祐佳(34)ら人気女子アナ7人で回していたが、週4日通して武田アナが担当することになる。「あまり堅苦しい番組にはしたくない」とし、「神7と呼ばれている7人のそうそうたる美人キャスターが入れ替わりで担当されてきましたが、新しい演出を試行錯誤しながら作っていきたい。今年度はしなやかなジャーナリズムをコンセプトにやってきたが、私も間口を広く、本当の情報を、本当に伝えるべきことは何なのかをあらゆる分野において探っていきたい。情報の海の羅針盤となるようなものにしたい」と力を込めた。

 武田アナは昨年末にはNHK紅白歌合戦の総合司会にも挑戦し、ゴジラの実況やPPAPのパロティーを披露するなど、大きな話題をさらった。紅白の経験をどう生かすか?との質問が飛ぶと、苦笑いし、「紅白の経験はどうでしょうね、なるべく何らかの形で生かしたい」としながらも「今はイメージはないですね」と笑った。

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