大竹しのぶ 女優初ブルーリボン“3冠”も「またここに立ちたい」

[ 2017年2月9日 05:30 ]

司会の大泉洋(右)が出演者の名前を間違え、驚きの表情を見せる主演女優賞の大竹しのぶ
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 東京映画記者会(スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ7紙の映画記者で構成)が選ぶ第59回ブルーリボン賞(16年度)の授賞式が8日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。主演女優賞の大竹しのぶ(59)は「また由緒ある賞をいただけた」と感激。新人賞、助演女優賞に続き“3冠”を制したが「おばあちゃんになって、またここに立ちたい」と意欲的だった。

 女優で“3冠”は初の快挙だが、まだまだ満足していない。着物姿の大竹は「これからも映画という(作品が)残る仕事をやっていきたい。しわとかを映してもらってリアリティーのあるおばあちゃんを演じて、またここに立ちたい」と抱負。7月に還暦を迎えるが、年輪を重ねての演技が楽しみな様子だ。

 17歳の時に映画「青春の門」で新人賞を受賞。「映画のロケに向かう時に父が駅のホームまで送ってくれて“芸能界は自分をしっかりもってやらないといけない”と言われたことを思い出す」と当時を振り返った。この初心を忘れずに取り組んできた結果、日本を代表する名女優となった。

 授賞式では、ジョークとマシンガントークで独壇場だった司会の大泉洋(43)と互角に渡り合い、会場を爆笑に包んだ。「授賞式はおごそかな雰囲気の中で行われるって聞いていたのに、訳の分からないことを言ってばかりいる大泉さんのせいで全く違った」とツッコミ。映画「後妻業の女」で大竹が殴り合った相手を大泉が「水川あさみちゃん」と間違えると、これ見よがしにずいっと一歩前に出て「尾野真千子ちゃんです」と訂正してみせた。

 ブルーリボン賞は主演男優、主演女優の各賞受賞者が翌年の授賞式で司会を務める慣習がある。「受賞した喜びが吹っ飛んで心配ばかりが募る」と重圧を感じている様子だったが、名司会が期待できそうだ。

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2017年2月9日のニュース