まずは緑色から 「都民ファーストの会」公認候補の控えめな船出

[ 2017年2月8日 10:10 ]

 7月の都議選に向けて小池百合子都知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」が注目を集めている。

 千代田区長選から一夜明けた6日、民進党に離党届を出した前都議の増子博樹氏が同会の公認を受けて文京区から出馬することを表明。民進党の公認候補として出馬予定だったが、離党する理由について「東京大改革の旗印にはせ参じるためのけじめ」と語った。

 その取材の場で、小池氏の代名詞となったイメージカラーを念頭に「身の回りですでに緑色のものを用意しているか?」と聞いてみた。

 すると、増子氏は「緑色?緑色?」とあたふたしながら、ワイシャツの胸元に手を伸ばした。「知事に言われたらどうしようかと思って」と緑色のボールペンをカメラに向けた。

 まるで「アイ・ハブ・ア・ペ〜ン!」というピコ太郎の歌声がBGMで聞こえてくるようなタイミングに、思わず報道陣からも笑いが漏れた。ウケたものの「あまり男性で緑色のネクタイをする人ってなかなか少なくないですか。シャツもなかなかグリーンは着ないですし…。靴とかも厳しいので、小物でなんとかしていきたい」と控えめなコメント。

 終了後に各社の記者と名刺交換していた際に、緑を背景色に使った自分の名刺に気付いて「しまった!こっちを出せばよかった」と反省していた。

 メディア戦略が評価される小池氏の下、こちらの腕も磨くことになりそうだ。(記者コラム)

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2017年2月8日のニュース