名斬られ役・福本清三 松方さんに「もう一度豪快に斬られたかった」

[ 2017年1月25日 08:15 ]

松方弘樹さんを悼む

京都市内で取材に応じた福本清三
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 時代劇の名斬られ役として松方さんから「5000回は斬った」と言われた俳優・福本清三(73)が「もう一度豪快に斬られたかった」と名優の死を悼んだ。

 この日、京都市内の映画館で出演作「ごはん」の公開2日目舞台あいさつ前に取材に応じた。16歳で東映京都撮影所に入社以来、「真田幸村の謀略」など数多くの作品で共演。「お兄ちゃん」「フクボン」と呼び合う仲だった。新米役者時代、「初めて肉を食べさせてくれたのがお兄ちゃん。京都の店でステーキ200グラム。今も忘れられない」と懐かしんだ。

 2014年のファンタジア国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した初主演映画「太秦ライムライト」には、松方さんが「フクボンのためなら」と出演。松方さんにとって最後の京撮での作品となった。「主役はしんどいだろ」とからかわれた福本さんは「お兄ちゃんたちスターの重圧を痛感した」と振り返った。

 最後の共演は映画「柳生十兵衛 世直し旅」。13年10月の撮影時には松方さんは元気に時代劇への情熱を語っていたといい、「早いで、お兄ちゃん」と訃報を信じがたい様子だった。

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2017年1月25日のニュース