“知られざる職業”に視聴者は関心…WOWOW「本日は、お日柄もよく」満足度高く

[ 2017年1月21日 16:19 ]

「本日は、お日柄もよく」主演の比嘉愛未
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 出版社の校閲部、学校給食の調理、不動産の営業ウーマン…聞いたことはあるが、その具体的業務はあまり知られていない職業にスポットをあてたドラマが最近流行る傾向にある。

 2016年は漫画編集部を描いた「重版出来!」(TBS)、不動産の敏腕営業ウーマンが主人公の「家売るオンナ」(日本テレビ)、出版社の校閲部が舞台の「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ)、学校給食の奮闘を描いた「Chef〜三ツ星の給食〜」(フジテレビ)など、普段知る機会があまりない職業を取り上げた作品が多かった。“あなたの知らない世界”を描くことで物語に新鮮さが加わり、仕事に対するひたむきさが視聴者の共感を得るからだ。

 データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」の満足度調査(3000人から回収)によると、先の4作品いずれのドラマも高満足度の基準3・7以上の高数値で視聴者の評価も高かった。

 その傾向は地上波にとどまっていない。新ドラマ「連続ドラマW 本日は、お日柄もよく」が14日にWOWOWでスタートした。原作本が45万部突破した原田マハ氏のベストセラー小説を比嘉愛未主演でドラマ化したもので、普通のOLが、政治家の演説や企業の社長が行う挨拶など、話し手本人に代わりスピーチ原稿を書いたり、話し方の指導をしたり“スピーチライター”を目指す。

 WOWOW加入者を対象としたWOWOWウォッチャー(1000人)によると「スピーチライターの仕事内容にとても興味が持て、今後の展開が楽しみになった」(35歳男性)など、初回満足度は4・00(5段階評価)と、“大台”をマーク。高満足度の基準3・7を大きく上回った。

 「静かな内容かと思ったが、政治が出てきてびっくり。引き込まれた」(57歳女性)」といった回答もあるように、ドラマは選挙戦をサポートしていく様子を描くことで視聴者の関心を引き付けた。政治家のスピーチがどのように作られていくのか?その知られざる世界をどう表現するのか。原田氏の作品のファンは多いだけに、ドラマにもプレッシャーはかかる。原作を超えられるか、楽しみである。

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2017年1月21日のニュース